公開シンポジウム「卵巣及び精巣のかたちとはたらきの未来像」

 国連サミットは、2015年9月に、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「持続可能な開発目標(Sustainable development goals: SDGs)」を全会一致で採択し、各々の加盟国は様々な取組を積極的に進めています。その一環として、2022年6月からの1年間を「持続可能な発展のための国際基礎科学年(International year of basic sciences for sustainable development: IYBSSD)」と定め、持続的な発展のための基礎科学の重要性と認識を高める呼びかけをしています。SDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」・ターゲット5「生物多様性の損失を阻止し、絶滅危惧種を保護し、また絶滅を防止するための緊急かつ意味のある対策を講じる」の具体策として、長年にわたって家畜・家禽の増殖のために研究・開発されてきた人工授精、精子の凍結保存、体外受精・胚移植、顕微授精(卵細胞質内精子注入法)、初期胚の凍結・融解・移植などの諸技術が、絶滅が危惧されている様々な哺乳類や鳥類の絶滅防止に活用されています。畜産学分科会は、このようなSDGs達成に繁殖生物学的研究や技術がどのように貢献してきているのかについて、これまでも市民公開シンポジウムやセミナーを開催してきた日本繁殖生物学会と本シンポジウムを共催し、SDGsの具体化との関わりを交えながら哺乳類の卵巣・卵子と精巣・精子の形態や機能に関わる基礎研究の学術としての重要性や社会的役割・貢献を、主に中高生を対象に広く市民に紹介する機会にしたいと思います。

イベント概要

開催日時 2023/5/13(土)14:00~16:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでもご参加いただけます
プログラム
「卵巣(卵子)と精巣(精子)の不思議」
眞鍋 昇(大阪国際大学、日本学術会議第二部会員)
「卵巣予備能って何-生殖医療と獣医療の観点からー」
坂口 謙一郎(北海道大学大学院獣医学研究院)
「精子になる前の細胞から個体が生まれるの?」
越後貫 成美(理化学研究所バイオリソース研究センター)
司会:束村 博子(名古屋大学大学院生命農学研究科)
日本繁殖生物学会理事長・日本学術会議連携会員
 申し込み 参加を希望される方は5/11(木)までに下記リンク先より事前申し込みをお願いします。
定員になり次第、事前申込みの受付は終了します。
リンク先にある申込フォームよりご登録ください
 お問い合わせ SRD 事務局:srdoffice(a)reproducion.jp ※(a)を@に置き換えてご使用ください。
備考 主催:公益社団法人日本繁殖生物学会・日本学術会議
共催:日本畜産学アカデミー
後援:公益社団法人日本獣医学会・公益社団法人日本畜産学会