公開シンポジウム「基礎科学が導くSDGs達成への道~結晶&生命&技術革新~」

 「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」は、貧困、飢餓、感染症、エネルギー、技術革新、気候変動、海の資源の保全など世界を取り巻く問題を整理し、2030年までに達成すべき具体的な課題として17の目標を立てたものです。これらの解決には、政治的、経済的な取組が不可欠な側面と、人類が基礎科学分野で蓄積してきた知見や技術を基に問題解決・改善に向けて取組んでいく側面があります。
本シンポジウムでは、SDGs達成に向けたこれまでの取組から得た教訓をもとに、2030年とその先に向けて科学技術に求められていることを俯瞰的に考える講演に続き、生命科学分野と物理・化学分野の基礎科学の知見と技術のコラボレーションがもたらす最新の研究成果を紹介します。
様々な物質の「結晶」を基に物質科学の基礎研究が生まれ、材料化学や生命科学へと発展しました。今回紹介する研究の多くは、この発展の過程で蓄積した知見や、開拓された技術の成果であり、SDGs達成へ向けた推進力となっています。
次の世代の方に、基礎科学という土台の広がりを伝え、今後、必要とされる新たな視点について参加者とともに考えます。

イベント概要

開催日時 令和5年5月27日(土)13:00~16:40
開催地 オンライン開催
対象 どなたでもご参加いただけます。
プログラム
13:00-13:05 開会の辞
中川 敦史(一般社団法人日本結晶学会会長、大阪大学蛋白質研究所教授)
13:05-13:10 趣旨説明
菅原 洋子(日本学術会議連携会員、北里大学名誉教授)
13:10-13:40 講演「SDGsが科学技術に求めること」
中村 道治(国連「10人委員会」メンバー(2018-2020)、中性子産業利用推進協議会副会長、国立研究開発法人科学技術振興機構名誉理事長)
13:40-14:10 講演「エボラウイルスの細胞内増殖機構の解明」
野田 岳志(日本学術会議連携会員、京都大学医生物学研究所教授)
14:10-14:40 講演「クライオ電子顕微鏡によるCO2資源化酵素の構造解析と電子移動メカニズムの解明」
宮田 知子(大阪大学大学院生命機能研究科特任准教授)
14:40-14:50 休憩
14:50-15:20 講演「バイオ高分子素材が切り拓くSDGs」
沼田 圭司(京都大学大学院工学研究科材料化学専攻教授)
15:20-15:50 講演「化合物半導体結晶はいかに紡ぎ出されるのか -超高真空中と細菌からと- そしてその応用展開」
富永 依里子(日本学術会議若手アカデミー会員、広島大学大学院先進理工系科学研究科准教授)
15:50-16:35 パネルディスカッション
進行:黒田 玲子(日本学術会議連携会員、中部大学先端研究センター特任教授)
コメント:高田 昌樹(日本学術会議連携会員、東北大学多元物質科学研究所国際放射光イノベーション・スマート研究センター教授)
16:35-16:40 閉会の辞
佐々木 園(日本学術会議第三部会員、京都工芸繊維大学繊維学系教授)
 申し込み方法 事前に下記リンク先より、参加登録をお願いいたします。(受付締切:5月20日(土))
参加申込みページへのリンク
 問合せ先 本シンポジウム組織委員会:cryst.SCJ*gmail.com (送信の際には*を@に変えてください)
備考 主 催:日本学術会議化学委員会・物理学委員会合同結晶学分科会、化学委員会IUCr分科会
共 催:一般社団法人日本結晶学会、日本結晶成長学会(予定)
後 援:情報計算化学生物学会(CBI学会)