公開シンポジウム第 15 回防災学術連携シンポジウム「気候変動がもたらす災害対策・防災研究の新展開」

 関東大震災から 100 年にあたり、地震災害とともに、私たちに迫りくる気候変動に伴う災害に対しても、意識の向上や災害対策を進めていくことが重要である。近年、台風・豪雨災害が毎年発生し、猛暑を含め異常気象による災害リスクも深刻となっており、世界各地でも熱波や洪水・干ばつなど、地球温暖化の進行も反映して災害が頻発している。さらに、国土と社会構造の変化に対応して災害の態様も変化してきている。このような状況も踏まえて災害対策や防災研究を進めていく必要がある。
 このため、日本学術会議 防災減災学術連携委員会と、62 学協会等で構成する防災学術連携体は、「気候変動がもたらす災害対策・防災研究の新展開」をテーマに公開シンポジウムを開催する。
 シンポジウムでは、防災に関わる学協会の専門家が集い、気候変動がもたらす災害リスク、避難・救命救助・復旧活動などの防災対応、国土利用・まちづくりなど災害対策についての最新の研究・取組を共有し、今後の災害対策・防災研究のあり方を議論・展望する有意義な機会としたい。

当日の講演資料はこちら(防災学術連携体HPへのリンク)

イベント概要

開催日時 令和5年(2023年)4月11日(火)13:00~17:00
開催地 オンライン開催(定員:1000名)
対象 どなたでもご参加いただけます。
プログラム
司会: 日本学術会議連携会員 田村和夫、永野正行
13:00 開会挨拶・趣旨説明
米田雅子(日本学術会議会員、防災減災学術連携委員長)
13:05 来賓挨拶
榊 真一(内閣府政策統括官(防災担当))
13:10 学協会からの発表(各 10 分、入替 1 分)

13:10~14:27 セッション1:気候変動にともなう災害リスク研究の新展開

日本地すべり学会 急速に気候変動が進む北極圏の斜面災害-グリーンランド北西部の現地活動から
山崎新太郎(京都大学)
日本気象学会 地球温暖化に伴う台風とそれがもたらす豪雨の将来変化
金田幸恵 (名古屋大学)
水文水資源学会 地球温暖化による河川洪水の変化
平林由紀子(芝浦工業大学)
日本地理学会 酷暑のメカニズムを気候学の立場から問い直す
日下博幸 (筑波大学)
日本地図学会 地域に遺された災害のヒントの時空間情報化
遠藤宏之 (ネクストパブリッシング)
日本応用地質学会 多発する豪雨災害に対するリスク軽減の応用地質学的アプローチ
稲垣秀輝 ((株)環境地質)
地盤工学会 気候変動がもたらす地盤災害リスクの増加と地盤工学的解決策への展望
村上 哲 (福岡大学)
14:27~14:40 休 憩

14:40~15:46 セッション2:避難・救命救助・復旧活動などの防災対応の新展開

日本リモートセンシング学会 地球観測技術による気候変動がもたらす災害対応への最前線
伊東明彦 ((株)ツクリエ)
日本災害医学会 近年の災害における被災地域での医薬品供給体制の新展開
江川 孝 (福岡大学)
日本建築学会 災害対応型の建物統合管理システムを活用した地域の災害情報マネジメント
増田幸宏 (芝浦工業大学)
日本災害看護学会 令和4年8月豪雨災害における初期から中長期支援活動
酒井明子 (前福井大学)
安全工学会 化学・石油プロセス産業における,自然災害による被害と,その影響への対応
石丸 裕 (大阪大学)
廃棄物資源循環学会 廃棄物処理システムに係るレジリエンス向上に向けた国際展開
多島 良 (国立環境研究所)

15:47~16:42 セッション3:国土利用・まちづくりなどの災害対策の新展開

日本地域経済学会 語りから始まる人間復興のまちづくり ─小高まちあかりプロジェクト─
山川充夫 (福島大学)
日本緑化工学会 高強度の降雨に対応する斜面緑化を考える
橘 隆一 (東京農業大学)
土木学会 気候変動下の洪水適応オプションと地域性
風間 聡 (東北大学)
日本自然災害学会  気候変動と水害リスク:少子高齢化と災害環境の激甚化を見据えて今何をなすべきか(仮)
多々納 裕一(京都大学)
日本都市計画学会 まちづくり、都市計画における災害対策の今後の方向性
加藤孝明 (東京大学)
16:43 質疑応答
橋田俊彦(防災学術連携体幹事)
16:55 閉会挨拶
森本章倫(防災学術連携体代表幹事)
 申し込み方法 下記リンク先よりお申し込み下さい。
申込みフォームへのリンク
 お問い合わせ先 一般社団法人 防災学術連携体
TEL 03-3830-0188
E-Mail info(at)janet-dr.com (at)を@に変換してください
備考 主 催:日本学術会議 防災減災学術連携委員会、一般社団法人 防災学術連携体