公開シンポジウム「ヒトとサルの進化から考える社会と多様性」

 人類と霊長類の進化について理解を深めることは、科学的な人間観と地球観の形成に必要不可欠であります。その理解を支える諸研究の多くは、長期的に継続されることで累積的に展開されてきました。本講演会では、そうした研究現場から、単純な「優劣」や「競争」といったイメージとは異なる、複雑な進化プロセスとその側面について、いくつかの分野から紹介します。その上で、高校教育に関わっている方々と対話し、共に「ヒト」理解について考えたいと思います。

イベント概要

開催日時 2023年 6月17日(土) 13:30~16:00
開催地 東京大学理学部2号館講堂(文京区本郷7-3-1) オンライン同時配信
対象 どなたでもご参加いただけます
プログラム
13:30 開会挨拶 
村山美穂(京都大学野生動物研究センター、日本学術会議第二部会員)

第1セッション「ヒトとサルの進化から学ぶ」(13:35~14:55)

司会:海部陽介(東京大学総合研究博物館)
13:35 講演『色覚の進化と多様性、「色覚異常」は異常ではない』
河村正二 (東京大学新領域創成科学研究科)
13:55 講演『ヒトの知性の基盤としての寛容性:サル学からのアプローチ』
中川尚史 (京都大学理学系研究科、日本学術会議連携会員)
14:15 講演『寛容と協力により保たれるボノボのメス優位・中心社会』
徳山奈帆子 (京都大学野生動物研究センター)
14:35 講演『初期の猿人から新人まで、進化は適者生存か?』
諏訪元 (東京大学、日本学術会議連携会員)

第2セッション「教育現場との対話」(15:10~16:00)

司会:米田穣(東京大学総合研究博物館)
 申し込み 事前に下記リンク先より、参加登録をお願いいたします。(受付締切:6月15日(木))
参加申込みページへのリンク
 お問合せ 日本人類学会人類学普及委員会:jinruigakufukyu*gmail.com (送信の際には*を@に変えてください)
備考 主催:日本学術会議統合生物学委員会・基礎生物学委員会合同自然人類学分科会
共催:日本人類学会・日本霊長類学会
後援:東京都生物教育研究会