公開シンポジウム「有人潜水調査船の未来を語る」

 日本における有人潜水船の未来を語るシンポジウムの開催である。1971年から1980年の10年間「国際海洋調査の10年(International Decade of Ocean Exploration)」が国連で決議され、この期間に世界や日本における海洋科学技術は目覚ましく進展した。深海を探査する学術研究目的の有人潜水調査船の開発が同時に進行し、日本における深海研究は飛躍的に発展してきた。やがて、欧米を中心に民間主導の有人潜水船の開発・運用が活発となるものの、日本ではその機運は乏しいまま、現在に至っている。日本における有人潜水調査船はどうあるべきか、コミュニティの意見を広く集め、有人潜水調査の学術的な意義を明確にすることが重要である。加えて、科学者のみならず社会や国民の支持を集めることも同時に重要である。本シンポジウムでは、日本学術会議主催のもと関連する学協会に共催していただきながら、多様なステークホルダーの参加を促し、活発な議論を行いたい。・対象:どなたでもご参加いただけます。

イベント概要

開催日時 2023/6/17(土)13:00~17:00
開催地 日本学術会議講堂 +オンライン
対象 どなたでもご参加いただけます。
プログラム
13:00- 開会挨拶
窪川 かおる(日本学術会議連携会員、帝京大学)
13:10- 第一部 有人潜水調査船と自然科学研究
講演:世界と日本の有人潜水船の歴史
高川 真一(東京大学)
講演:有人潜水調査船「しんかい6500」の現在
飯島さつき(日本海洋事業)
講演:潜航調査に立脚した地球科学研究の発展
道林克禎(名古屋大学)
講演:潜航調査に立脚した生命科学研究の発展
高井 研(海洋研究開発機構)
14:50-15:00 休憩
15:00- 第二部 パネルディスカッション
話題提供:科学技術社会論の視点から
日比野愛子(弘前大学)
話題提供:心理学の視点から
山田 祐樹(九州大学)
話題提供:科学技術史の視点から
多久和理実(東京工業大学)
司会 川口慎介(日本学術会議連携会員、海洋研究開発機構)
16:40- コメント
鈴木真二(日本学術会議連携会員、東京大学)
16:50- 閉会挨拶
原田尚美(日本学術会議連携会員、東京大学)
 申込方法 以下のリンク先の申込フォームよりお申し込み下さい。
申込フォームへのリンク
 問合せ先 (E-mail: kawagucci * jamstec.go.jp) (送信の際には*を@ に変えてください)
備考 主催:地球惑星科学委員会SCOR 分科会、基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同 海洋生物学分科会、総合工学委員会・機械工学委員会合同 フロンティア人工物分科会
後援:日本海洋学会、日本地質学会、海洋調査技術学会、日本地球惑星科学連合