公開シンポジウム「感染症拡大に学ぶ建築・地域・都市のあり方-機能分化社会から機能混在社会へ-」

 COVID-19によって住まい方や働き方など新しい生活様式が立ち現れ、建築と地域、都心と郊外、大都市圏と地方など空間の意味づけや関係性が変化している。これらの様々な変化は、「近代の建築・地域・都市が拠り所としてきた、機能主義的な社会から、空間的・時間的に機能は完全に分化せず緩やかに共存し流動する『機能混在社会』へ」という大きな変化の顕在化と捉えられるのではないだろうか。また、機能分化した建築で定義されていたコミュニティが共存・流動化した社会はデジタルインフラの普及に支えられながら進行していると考えられる。本シンポジウムでは、感染症拡大で起こった諸事象・諸対応からの学びを通して、顕在化しつつある新たな建築・地域・都市のあり方とそこに向かう方法について議論していきたい。
 第一部は実空間において起こりつつある機能混在社会の実態について4つの話題から議論していく。第二部は、今後の機能混在社会において実空間とバーチャル空間をつないでいく情報のあり方について3つの話題を通して、流動化した社会の行政支援・リスク管理に必要なデジタルインフラの整備についてさらに議論を深めていく。

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イベント概要

開催日時 令和5年(2023年)1月22日(日)10:00~13:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます。
プログラム
総合司会:小野 悠(日本学術会議連携会員、若手アカデミー幹事、豊橋技術科学大学准教授)
10:00 開会挨拶・趣旨説明
竹内 徹(日本学術会議連携会員、東京工業大学環境・社会理工学院建築学系教授)

10:10-11:10 第一部「実空間において起こりつつある機能混在社会の実態」

「暮らし方からみるコロナ禍の変化と今後」
定行 まり子(日本学術会議連携会員、日本女子大学家政学部住居学科教授)
「働き方からみるコロナ禍の変化と今後」
渡邊 朗子(日本学術会議連携会員、東洋大学情報連携学部情報連携学科教授)
「学び方からみるコロナ禍の変化と今後」
斎尾 直子(日本学術会議連携会員、東京工業大学環境・社会理工学院建築学系教授)
「過ごし方、楽しみ方からみるコロナ禍の変化と今後」
伊藤 香織(日本学術会議連携会員、東京理科大学理工学部建築学科教授)
11:10-11:20 休憩

11:20-12:05 第二部「機能混在社会における情報のあり方」

「生活者のケア情報からみるコロナ禍の変化と今後」
三輪 律江(日本学術会議連携会員、横浜市立大学大学院都市社会文化研究科教授)
「公共的な情報からみるコロナ禍の変化と今後」
山本 佳世子(日本学術会議連携会員、電気通信大学大学院情報理工学研究科教授)
「社会インフラの情報からみるコロナ禍の変化と今後」
髙橋 良和(日本学術会議連携会員、京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻教授)
12:05-12:15 休憩

12:15-12:55 総合討論

コメンテーター:
古谷 誠章(日本学術会議連携会員、早稲田大学創造理工学部建築学科教授)
出口 敦(東京大学大学院新領域創成科学研究科長・教授)
コーディネーター:伊藤 香織(日本学術会議連携会員、東京理科大学理工学部建築学科教授)

12:55 閉会挨拶

竹内 徹(日本学術会議連携会員、東京工業大学環境・社会理工学院建築学系教授)
 申し込み方法 下記のリンク先から参加登録をお願いします。
参加申し込みフォームへのリンク
備考 主催:日本学術会議土木工学・建築学委員会感染症拡大に学ぶ建築・地域・都市のあり方分科会
共催:一般社団法人日本建築学会、公益社団法人土木学会、公益社団法人日本都市計画学会、一般社団法人地理情報システム学会、一般社団法人日本計画行政学会