公開シンポジウム「新興・再興感染症の克服に挑む ~COVID-19との闘いを経て~」

 COVID-19は、新たなワクチンや治療薬の開発やDX推進など、医療や社会活動に変革をもたらした一方で、健康危機が世界中の人々の社会・経済活動に深刻なダメージをもたらすことを実証し、来るべき新興・再興感染症のパンデミックに対して効果的な予防策と備えが急務であることなど、私たちに多くの教訓を残した。新興・再興感染症の脅威の一つとして、人獣共通感染症と薬剤耐性(AMR)が挙げられる。世界保健機関(WHO)の推計によると、ヒトの新興感染症の 75% は人獣共通感染症とされる。抗菌薬は医療用のみならず畜産業、水産業、農業など幅広い分野で使用されており、薬剤耐性菌の増加と人獣間での伝播が懸念されている。よって、人・動物・環境に共通した課題としてワンヘルス・アプローチによるAMR対策が急務とされている。
 本シンポジウムの狙いは、COVID-19との闘い通して得た学びを振り返り、それらを糧として来るべき新興・再興感染症の克服に向けた展望と課題について論じることである。

イベント概要

開催日時 2023/1/13(金)13:00~17:00
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)ハイブリッド開催
対象 どなたでも事前申込みのうえご参加いただけます
プログラム
【座長】一條 秀憲(日本学術会議連携会員、東京大学大学院薬学系研究科 教授)
    深見 希代子(日本学術会議連携会員、東京薬科大学名誉教授・生命医科学科 客員教授)
【司会・実行委員長】赤羽 悟美 (日本学術会議連携会員、東邦大学医学部 教授)

【開会の辞】

13:00
一條 秀憲(日本学術会議連携会員、生物系薬学分科会委員長)
佐々木 茂貴(公益社団法人日本薬学会会頭)

【講演】

13:10 「COVID-19感染症 重症化/合併症の基礎メカニズム解明から創薬応用へ」
今井 由美子(日本学術会議連携会員、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 プロジェクトリーダー)
13:45 「抗ウィルス薬開発の新たな展開: 次のパンデミックに対する更なる備え」
井上 純一郎(日本学術会議連携会員、東京大学 特命教授)
14:20 「新興感染症とmRNAワクチン」
石井 健(東京大学医科学研究所感染・免疫部門ワクチン科学分野 教授)
(休憩 10分)
15:05 「COVID-19がもたらした我が国のレギュラトリー・サイエンスの進歩」
宇津 忍(独立行政法人医薬品医療機器総合機構 理事(技監))
15:40 「サイレントパンデミックとしての薬剤耐性菌問題(AMR)とワンヘルスアプローチ」
舘田 一博(東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授)
16:15 「人獣共通感染症の克服を目指して ―次のパンデミックにどう備えるか―」
喜田 宏(北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所 特別招聘教授・統括)

【閉会の辞】

16:50
長野 哲雄(日本学術会議連携会員、東京大学 名誉教授、日本生命科学アカデミー 監事)
山崎 真巳(日本学術会議第二部会員、千葉大学大学院薬学研究院 教授)
 申し込み 1月10日(火)までに下記のリンク先またはポスターのQRコードから参加登録をお願いします。
オンライン参加をご希望の方々には、前日までに[ミーティングID][パスワード]をお送りします。
参加申込みページへのリンク
 問合せ先 東邦大学医学部生理学講座統合生理学分野
TEL: (03) 3762-4151
E-mail: 2022biopharm*ml.toho-u.jp(*を@へ変更してください)
備考 主催:日本学術会議薬学委員会生物系薬学分科会、公益社団法人日本薬学会
共催:日本生命科学アカデミー
後援:公益社団法人日本生化学会、公益社団法人日本薬理学会、一般社団法人日本感染症学会