公開シンポジウム「持続的な畜産経営を目指したスマート技術と今後の展望」

 地球規模で進行している食料危機への対策として、人類が直接喫食できないため未利用となりがちな植物資源である麦藁や稲藁などの粗飼料を活用して生乳や乳製品などの高品質な食料を生産できる家畜の増殖・増産、すなわち畜産業を継続性のある産業として維持・経営していくためには、ロボット技術やIoT・AI技術などの先端的デジタル技術を駆使してパラダイムシフト的に作業の効率化や生産性の向上を実現する「スマート畜産」の研究開発と普及が欠かせず、このことは食料安全保障上の視点からも喫緊の重要な社会的課題となっています。本公開シンポジウムでは、我が国における最新のスマート畜産に焦点を絞り、最新の導入事例を紹介しながら現在研究開発中の先端的技術や展望について議論し、我が国に最適化された今後のスマート畜産の具体的将来像を考える機会としたい。

公開シンポジウム「持続的な畜産経営を目指したスマート技術と今後の展望」記録動画へのリンク(2024年3月31日まで)

イベント概要

開催日時 2022年12月11日(日)13:00~17:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム
13:00 開会挨拶
三森眞琴(農研機構)
13:10「国内外のスマート畜産技術の動向」
池口厚男(宇都宮大学)
13:40「スマート技術による効率的なミツバチ管理」
荻原麻理(農研機構)
14:00「AIカメラ等を用いた豚及び鶏の飼育管理技術」
小澤真(鹿児島大学)
14:20「繋ぎ牛舎で利用されている搾乳システムの改良技術」
町田一幸(オリオン機械株式会社)
14:40「酪農場での作業効率化等に貢献するスマート統合システム」
石川志保(酪農学園大学)
15:00「堆肥化ロボットを利用したスマート家畜ふん尿処理技術」
中本武範(ARAV株式会社)
15:20 休憩
15:30 総合討論
座長:山下恭広(日本学術会議連携会員、農研機構)
    コメンテーター
  • 天羽弘一(農研機構)
  • 後藤貴文(日本学術会議連携会員、鹿児島大学)
  • 吉澤緑(日本学術会議連携会員、宇都宮大学名誉教授)
  • 木村直子(日本学術会議連携会員、山形大学)
  • 平子誠(農研機構)
17:30 閉会挨拶
眞鍋昇(日本学術会議会員、大阪国際大学、東京大学名誉教授)
 申し込み 以下のページのリンク先からお申込み下さい
申込みフォームへのリンク
事前申込制 事前参加申し込み締切:11月28日(月)
 問い合わせ 農研機構畜産研究部門高度飼養技術研究領域長山崎信
Tel: 029-838-8673 FAX: 029-838-8606
E-mail:yamazaki*affrc.go.jp(*を@に変更してください)
備考 主催:日本学術会議食料科学委員会畜産学分科会、農研機構畜産研究部門
共催:公益社団法人日本畜産学会、農業施設学会、日本畜産学アカデミー
後援:全国農業協同組合連合会