公開シンポジウム「地名標準化の現状と課題:地名データベースの構築と地名標準化機関の設置に向けて」

 近年、国民生活に深く関わる地名をめぐって、様々な問題が発生している。とりわけ、メディアや学校教育、あるいは外国人観光客の増加に対応した地名の外国語表記の不統一の問題が顕在化している。また、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX) が展開する中で、公的機関等で登録・公開され、様々な場面で参照される住所データの扱いも議論され始めている。さらに、人文・社会科学に期待される総合知の実現においても、現在そして過去の地名・住所を含めた地名データベース(地名辞書)は、学術の基盤情報の1つとして位置付けられる。 加えて、各国の地名標準化の国際的な規範について助言する機関である国連地名専門家グループ(UNGEGN)では、地名の商業化回避、現地以外から与えられた地名であるエキゾニムの使用や地名の文化的価値などが議論されている。しかし、わが国には、このような地名に関する国内そして国際的な問題に対応できる機関や研究組織が実質的には存在していない。そこで、本公開シンポジウムでは、日本における地名の標準化をめぐる課題を明らかにするとともに、その対応策を検討する。

イベント概要

開催日時 2022年12月18日(日)13:00-17:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム
司会 矢野 桂司(日本学術会議第一部会員、立命館大学文学部教授)
   山田 育穂(東京大学空間情報科学研究センター教授)
13:00 趣旨説明
岡本 耕平(愛知大学文学部教授)
13:10 海外での地名標準化の動向
渡辺 浩平(日本学術会議連携会員、帝京大学文学部教授)
13:30 地名の公的化のプロセス
野々村 邦夫(一般財団法人日本地図センター顧問)
13:50 地方自治における地名をめぐる諸課題
荒見 玲子(名古屋大学大学院法学研究科教授)
14:10 アドレス・ベース・レジストリの推進について
平本 健二(デジタル庁データ戦略統括)
14:30 休憩
14:40 地名から見る地域の歴史と漢字表記の課題
狩俣 繁久(日本学術会議連携会員、琉球大学名誉教授)
15:00 地名の情報学とデータ駆動型研究の展開
北本 朝展(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター センター長)
15:20 教科書における地名表記
本田 智比古(帝国書院編集部企画室課長)
16:00 休憩
16:10 総合討論
司会:高木 彰彦(九州大学名誉教授)
16:50 閉会挨拶
春山 成子(日本学術会議第三部会員、三重大学名誉教授)
17:00 閉会
 申込み 以下のページのリンク先にある申込フォームより、申し込み
申込フォームへのリンク
 問い合わせ 日本学術会議地域研究委員会・地域情報分科会委員長
矢野桂司(立命館大学)メールアドレス: yano※lt.ritsumei.ac.jp (※を@に変えて送信ください)
備考 主催:日本学術会議地域研究委員会地域情報分科会・地球惑星科学委員会IGU分科会
共催:科学研究費補助金(挑戦的(開拓))「学際的な研究基盤となる日本の「GIS地名辞書」の開発に関する地理学的研究」(研究代表者 矢野桂司)