公開シンポジウム「今、なぜ「国家」が問われるのか?」
新型コロナウイルス(COVID-19)・パンデミック、そしてロシアのウクライナ侵攻のなか、「国家」(国民国家)のあり方について問い直しが求められている。国民国家を基礎単位とした世界秩序(ウェストファリア体制)は、この数百年の間に、欧米を中心に全世界に浸透し、近現代世界を規定してきた。しかし、1980年頃から顕著になったグローバル化の進展のなかで、これまでの近代的な世界秩序の限界がさまざま指摘されるようになってきている。地球温暖化問題などが国民国家の利害関係を超えた緊急課題として意識されているのは、その一例である。
こうした状況下で、現在、人類社会を脅かしているパンデミックとウクライナの問題は、グローバル化とはいわば逆の方向に世界の分断(多極化)を促進し、その分断は国民国家内部にも及んでいる。これは、国民国家とグローバル化とが内包していた問題点を今問われるべき課題として顕在化させたものと言えよう。もちろん、個々の論点について意見はさまざまであるが、いずれにしても、国民国家の問い直しは、国民一人ひとりの生活に関わるものであるという点で、まさに国民的課題なのである。
本シンポジウムでは、現代の学術の知をより合わせることにより、この大問題に取り組む手がかりとなる多角的な知見を、国内外で暮らす様々な人々に向けて発信することを試みたい。
イベント概要
開催日時 | 2022年12月10日(土)13:30~17:00 |
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開催地 | オンライン開催 |
対象 | どなたでも参加いただけます |
定員 | 300人 |
プログラム |
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申込み | 参加費無料・要事前申込 以下の申込フォームより、申し込み 申込フォームへのリンク |
問い合わせ | 日本宗教研究諸学会連合事務局 office.jfssr2008*gmail.com(送信の際には*を@に変えてください) |
備考 | 主催:日本学術会議哲学委員会 共催:日本哲学系諸学会連合、日本宗教研究諸学会連合 |