公開シンポジウム「水産からカーボンニュートラルの未来を展望する」

 気候変動と水産業の関連分野においては、水温上昇や海洋酸性化など将来的な生態系の変化に水産業は対応していけるのかとの議論が存在しているが、最近では、カーボンニュートラルに向けて水産業及び関連する研究分野の貢献はどうあるべきかについても議論が活発化している。大気中の二酸化炭素は海洋にも吸収されており、中でも海洋生物によって取り込まれた炭素はブルーカーボンと呼ばれる。一方で海洋生物は二酸化炭素を排出するため、正味吸収がどの程度あるのか実態を把握する研究が進んでいる。また微細藻類を活用したバイオ燃料生産についても高い関心を集め、多くの研究が進行している状況にある。さらに、食の市場が地球規模に拡大し、世界各地で生産された食材が一般家庭の食卓に上るようになった結果、フードシステムからの温室効果ガス排出量も拡大しており、これをどう抑制すべきかが課題となっている。水産物の中には他の食品と比較して二酸化炭素等の排出量が低いとされる種類もあり、この特性をどう活用するかも社会的な課題といえる。この公開シンポジウムは、これらに関する現状と課題の整理を行い、水産業や海洋生物を活用したカーボンニュートラルの未来を展望し、もってアカデミアにとどまらず広く社会が問題意識を共有できるように目指すものである。

イベント概要

開催日時 2022年11月25日(金)13:00~17:15
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 1000名
参加費 無料
プログラム
13:00~13:10 開会あいさつと趣旨説明
古谷 研(創価大学プランクトン工学研究所、日本学術会議連携会員)

第1セッション:基調講演

座長:大越 和加(東北大学大学院農学研究科、日本学術会議第二部会員)
13:10~13:50 基調講演1 「海の生態系とカーボンニュートラル」
堀 正和(国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産資源研究所)
13:50~14:30 基調講演2 「ブルーカーボン:その役割と貢献」
桑江 朝比呂(国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE))
14:30~14:40 休憩

第2セッション:事例報告

座長:中田 薫(国立研究開発法人 水産研究・教育機構、日本学術会議連携会員)
14:40~15:10 事例報告1 「微細藻類の活用とカーボンニュートラル」
岡田 茂(東京大学大学院農学生命科学研究科)
15:10~15:40 事例報告2 「北西太平洋地域行動計画におけるアマモ場ブルーカーボン推計の国際的取組み」
寺内 元基(公益財団法人 環日本海環境協力センター(NPEC))
15:40~16:10 事例報告3 「水産業におけるカーボンフットプリント:銚子に水揚げされる国産のサバを事例として」
松岡 良司(全銚子市水産加工業協同組合、同組合内3K(環境・健康・飢餓)問題勉強会)

第3セッション:総合討論

座長:八木 信行(東京大学大学院農学生命科学研究科、日本学術会議連携会員)
16:10~17:10
パネリスト:堀 正和、桑江 朝比呂、飯田 ひかり(飯田水産(株))、中田 薫(国立研究開発法人 水産研究・教育機構、日本学術会議連携会員)
17:10~17:15 閉会の挨拶
佐藤 秀一(福井県立大学海洋生物資源学部、日本学術会議連携会員)
 申込み 要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより、お申し込みください。
申込みフォームへのリンク
 問い合わせ 高橋 一生(水産・海洋科学研究連絡協議会幹事)
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科
E-mail: kazutakahashi*g.ecc.u-tokyo.ac.jp(*を@に変更してください)
備考 主 催:日本学術会議食料科学委員会水産学分科会
共 催:水産・海洋科学研究連絡協議会、日本農学アカデミ一、日本水産学会
後 援:大日本水産会、全国漁業協同組合連合会、水産海洋学会、日本付着生物学会、日本魚病学会、国際漁業学会、日本ベントス学会、日本魚類学会、地域漁業学会、日仏海洋学会、日本海洋学会、日本水産増殖学会、マリンバイオテクノロジー学会、日本水産工学会、 日本プランクトン学会、漁業経済学会、日本藻類学会、日本海洋政策学会