公開シンポジウム「サイエンスアゴラ2022セッション『世界科学フォーラムinケープタウン:社会正義と未来への科学』」

 世界科学フォーラム(WSF)シリーズは、ハンガリー科学アカデミーがユネスコ、ICS(国際科学会議)、AAAS(米国科学振興協会)と共同で1999年に開催した「世界科学会議」を前身とし、以降、科学界と社会に同時に影響を及ぼす切実な問題について対話を行う2年に一度のフォーラムで、今年のWSF2022は「Science for Social Justice」をテーマに、南アフリカのケープタウンで開催される予定です。日本学術会議若手アカデミーでは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と共同で、WSF2022において、科学とグローバルな公益の関係について議論するセッションの開催を企画しています。 また、JSTでは「科学」と「社会」の関係をより深めていくことを目的として、あらゆる立場の人たちが参加し、対話するオープンフォーラム「サイエンスアゴラ」を毎年開催しています。本企画は、WSF2022のプレセッションとして、サイエンスアゴラ2022で開催するセッションであり、地球規模のウェルビーイングのために知識を生産する現在の科学システムの分配的正義の本質を理解する機会を提供する予定です。北半球や南半球といった地域、一国内の地域、そして異なる科学分野において、どのような課題が存在するのか。国際的な専門家からなるパネルディスカッションでは、多様な知識生産を推進するための現在の課題とその克服方法、そして公正な科学が公正で自由な開発、経済、産業活動を通じて社会のウェルビーイングに貢献する方法について、聴衆と議論します。また、本セッションを通じて、今日の科学政策に関する主要な議論の場となっているWSFに、できるだけ多くの声を届ける機会を作ることを目的とします。

イベント概要

開催日時 2022/10/21(金)16:00-17:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 なし
プログラム
16:00 開会挨拶
岩崎 渉(日本学術会議連携会員、若手アカデミー代表、東京大学教授)
16:03 趣旨説明
荒川 敦(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「科学と社会」推進部部長)
16:07-16:35 講演
「科学システムにおける分配的正義とは何か?」
標葉 隆馬(日本学術会議特任連携会員、若手アカデミー会員、大阪大学社会技術共創研究センター准教授)
「知識生産の南北地域格差~経済開発の観点から」
ルーラ・イングレシ=ロッツ(グローバルヤングアカデミー共同議長、プレトリア大学教授)
「社会課題解決に向けたローカルナレッジの包摂」
小野 悠(日本学術会議連携会員、若手アカデミー幹事、豊橋技術科学大学大学院工学研究科准教授)
「持続可能な社会を実現するために、科学を産業活動とどう繋げるか」
小原 愛(一般社団法人Japan Innovation Network イノベーション加速支援グループディレクター)
16:35-17:00 パネルディスカッション
パネリスト:講演者4名
進 行:標葉 隆馬(日本学術会議特任連携会員、若手アカデミー会員、大阪大学社会技術共創研究センター准教授)
    大川 久美子(国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「科学と社会」推進部主任)
17:00-17:20 オープンディスカッション
17:20 まとめ、総合コメント
 申込み 参加費無料
以下のリンクページより参加登録をしてください。直前まで申し込み可能です。
参加登録ページへのリンク
 問合せ 日本学術会議若手アカデミー 担当安田仁奈
E-mail:27yasuda(a)g.ecc.u-tokyo.ac.jp((a)を@に変更)
備考 主催:日本学術会議若手アカデミー、国立研究開発法人科学技術振興機構
後援:駐日南アフリカ大使館、駐日ハンガリー大使館