公開シンポジウム「患者と医療者が協創するがん医療を目指して」

 がんは日本人の死因の第一位を占める疾患であり、その克服を目指すためには、様々な視点からの取組が必要である。医学、医療からの取組については日本癌学会会員を始め専門の研究者らにより、数多くの最新の動きと成果が報告されている。他方、患者の意向やニーズを読み解き、より良いがん治療の選択肢を提供する点では、人文社会科学の研究の知見も不可欠であろう。しかしこれまで、医療研究者と人文社会科学系の研究者とが、がん治療をめぐって分野横断的に議論を深めるという試みは、あまり活発に行われてきたとは言えない。本シンポジウムでは、がん患者の意向の理解や、治療における患者と医療者の協創(共創)などの視点から、複数の人文社会科学の分野の研究者とともに議論を前に進めることが試みられる。

イベント概要

開催日時 2022/10/ 1(土)9:00~11:30
開催地 パシフィコ横浜・会議センター5階「503」(第14会場)+WEB配信
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム
開会挨拶
名越 澄子(日本学術会議第二部会員、 埼玉医科大学総合医療センター教授)
村上 善則(日本学術会議連携会員、 東京大学医科学研究所教授)
総合司会
村上 善則
伊藤 泰信(日本学術会議連携会員、 北陸先端科学技術大学院大学知識科学系教授)
第1セッション がん医療の現状と課題
『がん治療現場での、医師からの説明と患者からの質問: 消化器がん化学療法を中心に』
朴 成和(東京大学医科学研究所附属病院教授)
第2セッション 人文社会科学の視点から見たがん医療
『便益遅延型サービスとしての医療』
藤村 和宏(香川大学経済学部教授)
『病いの語り研究がもたらす新たな患者理解とは』
田代 志門(日本学術会議特任連携会員、 東北大学大学院文学研究科准教授)
『がん「患者体験調査」から見えるがん医療の現状、そして求められる患者と医療者の協創の姿とは』
高山 智子(国立がん研究センターがん対策研究所部長)
特別発言
『血液・腫瘍内科学の視座から』
三谷 絹子(日本学術会議第二部会員、 獨協医科大学内科学教授)
『がん看護学の視座から』
小松 浩子(日本学術会議第二部会員、 日本赤十字九州国際看護大学学長)
『文化人類学の視座から』
伊藤 泰信
第3セッション 総合討論
モデレーター 伊藤 泰信
閉会挨拶
清宮 啓之(日本学術会議連携会員、 がん研究会がん化学療法センター部長)
 申し込み 以下のリンク先にあるホームページ内より、お申し込みください。
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詳細は学術総会ホームページをご確認ください。
 問い合わせ 【第81回 日本癌学会学術総会 運営事務局】
日本コンベンションサービス(株)内
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル14階
FAX:03-3508-1302
E-mail:jca2022*convention.co.jp(*を@に変更してください)
備考 主催:日本学術会議臨床医学委員会腫瘍分科会
共催:第81回日本癌学会学術総会