公開シンポジウム「アジアから見たウクライナ戦争-世界の視線の多様性と日本の選択-」

 ウクライナ戦争は、現在、そして今後、どのような影響を世界や東アジアの秩序、日本の進路に影響を与えるのか。この問いに答えるためには、世界の多様な視線、考え方を踏まえなければならないだろう。とりわけ、先進国の視点だけでこの問題が捉えられるわけではないことは重要であり、日本との関わりを考えるならばアジアの視点を理解することが必要となろう。これは、先進国でも喫緊の課題とされている、新興国、グローバルサウスとの意思疎通という点にも関わる。そこで、本シンポジウムでは、日本の学術研究の蓄積を踏まえ、主にアジア諸国・地域がどのようにウクライナ戦争を捉え、自らの進路を見定めようとしているのかということを考察、議論し、ロシア・ウクライナ側の視点も併せて論じることにより、日本国内での西側先進国としての見方を相対化しつつ、立体的な視角からウクライナ戦争を見つめ直し、日本の進路についての示唆を得ようとするものである。

イベント概要

開催日時 令和4年(2022年)9月18日(日) 13:00~17:30
開催地 オンライン配信
対象 どなたでも参加いただけます
定員 300人
プログラム
13:30 開会挨拶
川島 真(日本学術会議連携会員、東京大学大学院総合文化研究科教授)

第1セッション「アジア諸地域から見たウクライナ戦争の諸相」

司会:三重野 文晴(日本学術会議連携会員、京都大学東南アジア地域研究所教授)
13:10 「中国から見たウクライナ戦争」
益尾 知佐子(九州大学比較社会文化研究院准教授)
13:30 「中央アジアから見たウクライナ戦争」
宇山 智彦(日本学術会議第一部会員、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授)
13:50 「東南アジアから見たウクライナ戦争」.
相沢 伸広(九州大学比較社会文化研究院准教授)
14:10 「ウクライナ戦争をめぐるインドの対応と論理」
溜 和敏(中京大学総合政策学部准教授)
14:30 「中東(トルコ)から見たウクライナ戦争」
今井 宏平(独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員) 
休憩(10分)(14:30~14:40)

第2セッション「ロシアの視点・ウクライナの視点」

司会:栗田 禎子(日本学術会議第一部会員、千葉大学大学院人文科学研究院教授)
14:40 「ロシアにおけるナショナリズムの諸相とウクライナ」
乗松 亨平(東京大学大学院総合文化研究科教授)
15:00 「黒海から見たウクライナ戦争」
黛 秋津(東京大学大学院総合文化研究科教授)

総合討論

15:20~17:30
司会:川島 真(日本学術会議連携会員、東京大学大学院総合文化研究科教授)
討論者:
羽田 正(東京大学名誉教授)
古城 佳子(日本学術会議連携会員、青山学院大学国際政治経済学部教授)
鈴木 絢女(同志社大学法学部教授)
閉会挨拶
栗田 禎子(日本学術会議第一部会員、千葉大学大学院人文科学研究院教授)
 申込み 参加費無料・要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより申し込み 
申し込みフォームへのリンク
 問い合わせ メールアドレス: asiascj20220918(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください
備考 主催:日本学術会議史学委員会・言語・文学委員会・哲学委員会・地域研究委員会合同アジア研究・対アジア関係に関する分科会
共催:「中国の世界秩序観の歴史的変遷と現在」(研究代表者:川島 真、科学研究費基盤研究(B)、研究課題番号20H01463)