東日本大震災から11年が過ぎ、震災だけでなく復興に関わる経験が政府・自治体・地域社会・企業・市民社会に蓄積されてきた。令和3年度には復興庁に復興知見班が設置された。蓄積された知見をどう生かすか。震災直後の第22期から活動を継承してきた本分科会も、今後の災害・復興対策に資する社会的モニタリングの方法と課題を探るため、検討を重ねてきた。津波災害,原発災害など個別イシューを越え、震災被害者の主体的な復興をキーワードに、復興・復興施策とは何か、そこで専門知とはどうあるべきか。社会学だけでなく地理学、環境学、宗教学、経済学、歴史学、工学など分野横断の委員が参加する本分科会の成果を踏まえ、復興に携わる現地の方の参画も得て、今後に資するモニタリングの方法的枠組みについて考える。
イベント概要
開催日時 |
令和4年(2022年)9月17日(土)10:00~16:30 |
開催地 |
オンライン開催 |
対象 |
どなたでも参加いただけます |
定員 |
1,000人 |
プログラム |
- (総合司会)池田 恵子(日本学術会議連携会員、静岡大学教育学部学校教育教員養成課程初等学習開発学専攻教授)
- 10:00 開会
- 10:05 開会の挨拶
- 佐藤 嘉倫(日本学術会議第一部会員、社会学委員会委員長、京都先端科学大学人文学部教授・学部長)
第一部
- 司会:池田 恵子(日本学術会議連携会員、静岡大学教育学部学校教育教員養成課程初等学習開発学専攻教授)
- 10:10 「循環する災害知・復興知-社会的モニタリングのために」
- 吉原 直樹(日本学術会議連携会員、東北大学名誉教授、社会理論・動態研究所理事・研究員)
- 10:25 「社会的モニタリングとアーカイブ-復興過程の検証と再帰的ガバナンス」
- 青柳 みどり(日本学術会議特任連携会員、国立研究開発法人国立環境研究所社会環境システム研究センター主席研究員)
- 10:40 「災害への備えと復興に対する人々の意識-住民意向調査やJGSSデータを基に」
- 岩井 紀子(日本学術会議第一部会員、日本版総合的社会調査共同研究拠点大阪商業大学JGSS研究センターセンター長)
- 10:55 「原発事故復興政策のモニタリングとフィードバック」
- 山下 祐介(日本学術会議連携会員、東京都立大学大学院人文科学研究科教授)
- 11:10 「政策評価制度の歴史的展開を再考する-震災・復興政策アーカイブの意義と役割」
- 町村 敬志(日本学術会議連携会員、東京経済大学コミュニケーション学部教授、一橋大学名誉教授)
- 11:25 討論
- 第一部登壇者全員
- 玉野 和志(日本学術会議連携会員、東京都立大学大学院人文科学研究科教授)
- 12:00~13:00 休憩
第二部
- 司会:池田 恵子(日本学術会議連携会員、静岡大学教育学部学校教育教員養成課程初等学習開発学専攻教授)
- 13:00 「国際教育研究拠点と国際研究教育機構~創造的復興の意味~」
- 山川 充夫(日本学術会議連携会員、福島大学名誉教授・客員教授)
- 13:15 「市民セクターからの復興モニタリング」
- 増田 聡(日本学術会議連携会員、東北大学大学院経済学研究科教授)
- 13:30 「原子力災害の有無による復興過程の違い」
- 岩渕 明(日本学術会議連携会員、岩手大学名誉教授)
- 13:45 討論
- 第二部登壇者全員
- 島薗 進(日本学術会議連携会員、東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所・所長)
第三部
- 司会:浅川 達人(日本学術会議連携会員、早稲田大学人間科学学術院教授)
- 山下 祐介(日本学術会議連携会員、東京都立大学大学院人文科学研究科教授)
- 14:00 討論 被災地との往還を通しての論点の提示
- 岩手県・宮城県・福島県で復興に携わってきた地元関係者
総合討論(登壇者全員)
- 15:00
- 討論者:奥村 弘(日本学術会議連携会員、神戸大学大学院人文学研究科長)
- 16:15 まとめ
- 島薗 進(日本学術会議連携会員、東京大学名誉教授、上智大学グリーフケア研究所・所長)
- 16:25 閉会の挨拶
- 吉原 直樹(日本学術会議連携会員、東北大学名誉教授、社会理論・動態研究所理事・研究員)
- 16:30 閉会
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申込み |
参加費無料・要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより申し込み
申し込みフォームへのリンク |
問い合わせ |
メールアドレス: scjsymposhinsai(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください. |
備考 |
主催:日本学術会議社会学委員会災害・復興知の再審と社会的モニタリングの方法検討分科会
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