公開シンポジウム「東南アジアのアブラヤシ農園の持続的開発の問題点と課題」

 東南アジアでのアブラヤシ農園の拡大は、農園拡張のために伐採が進むことによる熱帯泥炭林などの森林損失や、排水にともなう泥炭分解などによる温室効果気体の排出量増加によって地球環境に大きなインパクトを及ぼしている。他方、アブラヤシから採れるパーム油、パーム核油、繊維などからなる様々な産品はその地域・国の基幹産業となっており、外貨収入の貴重な手段でもある。日本においても輸入食用油のうち、パーム油は最大の輸入量を占める。本シンポジウムでは、このアブラヤシ農園の開発の背景、および持続的開発と維持における問題点と課題について、最新の知見を紹介する。社会に対して情報提供し、日本の貢献について考える機会を設けることを目的とする。

イベント概要

開催日時 2022/9/29(木)13:00~17:00
開催地 オンライン配信
対象 どなたでも
定員 300名
プログラム
【司会】 吉本 真由美(連携会員)
●開催挨拶(13:00~13:05)
仁科 弘重(日本学術会議会員)
●趣旨説明(13:05~13:10)
谷 晃(日本学術会議連携会員)
講演①(13:10~13:45)
アブラヤシ農園の拡大が私たちに問うこと―東南アジア発の地球的課題
林田 秀樹(同志社大学 人文科学研究所 教授)
講演②(13:45~14:20)
アブラヤシ農園の開発による生態系機能の変化と大気環境への影響
平野 高司(連携会員、北海道大学 農学研究院 教授)
講演③(14:20~14:55)
東南アジアのアブラヤシ農園の拡大が生物多様性・生態系サービスに及ぼす影響
鮫島 弘光(地球環境戦略研究機関 生物多様性と森林領域 主任研究員)
●休憩:15分
講演④(15:10~15:45)
持続可能なアブラヤシ産業のありかた
北川 尚美(会員、東北大学 工学研究科 教授)
講演⑤(15:45~16:20)
持続的なアブラヤシ農園経営に向けた農作物残渣の利活用技術の開発
近藤 俊明(国際農林水産業研究センター 生物資源利用領域 主任研究員)
●総合討論(16:20~16:50)
●閉会挨拶(16:50~17:00)
大政 謙次(連携会員)
 申込み 以下のリンク先にある申込フォームより登録
申し込みフォームへのリンク
 問い合わせ 「東南アジアアブラヤシ」シンポジウム事務局
谷 晃(静岡県立大学食品栄養科学部植物環境研究室 教授)
E mail atani*u-shizuoka-ken.ac.jp(送信の際は*を@に変更してください。)
備考 主催:日本学術会議農学委員会農業生産環境工学分科会、日本学術会議環境学委員会環境科学分科会
共催:日本農学アカデミー