公開シンポジウム「誰もが夢を追求できるアバター共生社会の実現を目指して」

 我が国の少子高齢化問題に対して、人間の能力を拡張する技術革新によって生産性を向上し、労働力不足の問題を解決し、誰もが安全安心にクリエイティブな仕事や社会活動に参加して生きていけるような社会の実現は、未来社会を展望し、困難もあるが、実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題の一つである。感染症が再拡大した場合に、強靱な日常生活と生産性をどのように維持していくかも重要な課題である。一方で、生産性の観点のみならず、精神的にゆとりのある社会の実現も重要テーマである。内閣府が主導するムーンショットプロジェクト(目標1)では、ICTやロボット、アバターを広く市民の皆様に体験共有していただき、身体的能力や認知能力、知覚能力を技術的に強化し、身体的能力や時間・距離などの制約を小さくすることで、誰もが夢を追求できるアバター共生社会の実現を目指しています。その中で、人文社会系の研究者の方々とも連携しながら、技術課題と制度課題を様々な視点から議論し、研究開発にフィードバックしたいと考えています。皆様方が抱く「目指す社会像」とその実現に向けたITの諸課題とその解決策について、活発な討論の場にできればと考えていますので、奮って御参加ください。

イベント概要

開催日時 2022年7月26日(火)13:00~17:00
開催地 オンライン開催
プログラム
13:00 開会挨拶
東野輝夫(日本学術会議連携会員、京都橘大学副学長/工学部・教授)
13:05 JST ムーンショット型研究「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の概要
萩田紀博(日本学術会議第三部会員、大阪芸術大学アートサイエンス学科・教授)
13:20 誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現のための諸課題
石黒浩(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授)
新保史生(慶應義塾大学総合政策学部・教授)
13:40 身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発とその諸課題
南澤孝太(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授)
江間有沙(東京大学未来ビジョン研究センター・准教授)
14:00 身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放とその諸課題
金井良太(株式会社アラヤ・代表取締役)
駒村圭吾(慶應義塾大学法学部・教授)
14:20 (休憩)
14: 40 「我らの社会とその基礎 - 人格・可傷性・コミュニケーション」
大屋雄裕(慶應義塾大学法学部・教授)
15:10 総合討論
司会:
喜連川優(日本学術会議連携会員、国立情報学研究所・所長)
パネリスト:
石黒浩(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授)
新保史生(慶應義塾大学総合政策学部・教授)
金井良太(株式会社アラヤ・代表取締役)
南澤孝太(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授)
大屋雄裕(慶應義塾大学法学部・教授)
藤沢久美(株式会社国際社会経済研究所・理事長)
16:40 閉会挨拶
土井美和子(日本学術会議連携会員、情報通信研究機構・監事)
 申込み 参加費無料
以下のページのリンク先より事前に参加登録して下さい。
参加登録ページへのリンク
(申込み:7月20日(水)締切。後日参加用URLをご案内します。)
 連絡先 連絡 ITの生む諸課題検討分科会事務局
scj.infoit(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議情報学委員会ITの生む諸課題検討分科会
後催:国立情報学研究所、情報通信研究機構、電子情報通信学会 情報処理学会(予定)