公開シンポジウム「神経科学領域の倫理的課題」

 脳科学の発展に伴い、様々な倫理的課題が無視できない状況になっている。基礎的な研究においても、ヒトの心の在り方を「読み取る」技術や「操作する」技術が開発され、また再生医学の発展に伴い、神経幹細胞や神経組織を「創り出す」技術も発展を遂げている。そしてそれらも含めてより介入的な方法で精神神経疾患を「治療する」時代が訪れようといている。このような動向は、これまで難治性とされていた精神神経疾患で苦しむ患者や家族にとって朗報でありつつも、「心の在り方」を変容させてしまう懸念を伴っている。このような状況における倫理的課題について立場を超えて議論し、社会的合意を醸成する場としたい。

> シンポジウム・プログラム(PDF形式:104KB)

イベント概要

日時 2022/ 8/27(土)13:00~17:20
開催地 Zoomオンライン開催 ← 変更となりました 日本学術会議講堂+オンライン配信
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム

挨拶

13:00 開会挨拶
伊佐 正(日本学術会議第二部会員、京都大学大学院医学研究科神経生物学分野教授)

◇ 第一部講演

総合司会 伊佐 正(日本学術会議第二部会員、京都大学大学院医学研究科神経生物学分野教授)
第1セッション「神経科学研究における倫理的課題」
13:10 『ヒト脳機能イメージング研究における倫理的課題』
定藤 規弘(日本学術会議連携会員、自然科学研究機構生理学研究所システム脳科学研究領域心理生理学研究部門教授)
13:30 『脳オルガノイド研究における倫理的課題』
澤井 努(広島大学人間社会科学研究科准教授)
第2セッション「臨床医学における介入治療に関する倫理的課題」
13:50 『ニューロフィードバック治療における倫理的課題』
川人 光男(日本学術会議第二部会員、株式会社国際電気通信基礎技術研究所脳情報通信総合研究所長・ATRフェロー)
14:10 『当事者から見た神経倫理』
熊谷 晋一郎(日本学術会議連携会員、東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野准教授)
休憩(20分)(14:30~14:50)
第3セッション「再生医学分野における倫理的課題」
14:50  『脊髄損傷治療における神経倫理』
岡野 栄之(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学医学部教授・医学研究科委員長)
15:10 『網膜疾患治療における神経倫理』
髙橋 政代(日本学術会議連携会員、株式会社ビジョンケア代表取締役社長(本務)、(以下兼務)理化学研究所生命機能科学研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクト客員主管研究員、神戸市立神戸アイセンター病院研究センター長)
第4セッション「社会から俯瞰した神経倫理」
15:30 医療人類学からみた神経倫理
北中 淳子(慶應義塾大学文学部教授)
休憩(20分)(15:50~16:10)

◇ 第二部講演

総合司会 髙橋 良輔(日本学術会議連携会員、京都大学医学部医学科教授)
16:10 パネリスト:上記講演者に加えて
佐倉 統(日本学術会議特任連携会員、東京大学大学院情報学環教授)
高橋 真理子(ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター)
藤田 みさお(京都大学iPS細胞研究所特定教授)
村井 俊哉(日本学術会議連携会員、京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学)教授)
貴島 晴彦(大阪大学医学系研究科教授)
17:10 閉会挨拶
髙橋 良輔(日本学術会議連携会員、京都大学医学部医学科教授)
 申し込み 参加を希望される方は以下のリンク先よりお申込み下さい。(要事前登録)
申し込みフォームへのリンク
 問い合わせ 京都大学大学院医学研究科・神経生物学分野
電話| 075-753-4353
Eメール| isaoffice*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (送信の際は*を@に変更してください。)
備考 主催:日本学術会議基礎医学委員会神経科学分科会、基礎医学委員会・臨床医学委員会合同アディクション分科会、臨床医学委員会脳とこころ分科会、移植・再生医療分科会