公開シンポジウム「ポストコロナ時代に求められる看護系人材」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、持続可能な医療の在り方、とりわけ人材育成のあり方が重要性かつ喫緊の課題となっている。看護職は保健・医療・福祉の多様なシステムにおいて、健康課題をもつ様々な人々に対し、フロントラインとして予防や感染対策にあたっており、その存在意義がクローズアップされている。
 COVID-19は病原体というミクロのシステムから医療崩壊や介護崩壊、経済・産業の危機など、様々な社会システムの危機へと連動しつつ拡大している。したがって、それぞれの課題は密接に関連してお切り離すことができず、包括的にとらえ、社会全体で取り組む問題解決へのアプローチが求められている。
 看護学は、人の生命を救う<キュア>と人を癒す<ケア>という行為を融合することにより心身の健康を向上させ、日々の営みを意義あるものとできるよう専門的知識・技術を発展させてきた。危機の時代において、社会基盤の核となる人と人、人とモノ、人と環境の交流・相互性について、その在り方の見直しが必要とされており、看護の真価が問われ、さらなる発展が期待されている。
 本シンポジウムでは、健康危機に直面している地域社会のニーズに着目し、自治体、地域、医療・介護の現場、専門制度や多職種協働の視点に立ち、ウィズ/ポストコロナ時代にどのような看護系人材が求められるか、そして、如何にして育成・確保するか、という中核的課題について議論する。

イベント概要

日時 2022年5月21日(土)13:00~16:00
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 約1,000名(事前申し込み:先着順)
プログラム
総合司会:
神原咲子(日本学術会議連携会員、神戸市看護大学看護学部教授)
開会挨拶 
望月眞弓(日本学術会議副会長、慶應義塾大学名誉教授)
武田洋幸(日本学術会議第二部部長、東京大学執行役副学長)
主賓挨拶
文部科学省高等教育局医学教育課課長 伊藤史恵
厚生労働省医政局看護課課長 習田由美子
趣旨説明
小松浩子(日本学術会議第二部会員、日本赤十字九州国際看護大学学長)

講演(敬称略)

1. 地域に求められる公衆衛生看護人材:行政保健師の立場から
丹田智美(北九州市小倉南区役所保健福祉担当部長)
2. 訪問看護から見据える看護人材
藤田 愛(医療法人社団慈恵会 北須磨訪問看護・リハビリセンター所長)
3. 役割拡大が求められる高度実践看護師
塚本容子(北海道医療大学看護福祉学部教授)
4.危機の時代の国際協働を推進できる看護人材
新福洋子(日本学術会議連携会員、広島大学副学長(国際広報担当))

総合討論

司会:西村ユミ(日本学術会議第二部会員、東京都立大学教授)
小松浩子(日本学術会議第二部会員、日本赤十字九州国際看護大学学長)
指定発言
若手研究者の立場から 仲上豪二朗(東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻教授)
医師の立場から 西村正治(日本学術会議第二部会員、豊水総合メディカルクリニック/北海道大学名誉教授)
メディアの立場から 本間雅江(読売新聞東京本社編集局医療部長)
 申込み 参加費無料
以下のページのリンク先より事前に参加登録してください。
参加登録ページへのリンク
申込締切:令和4年 5月13日(金)17時まで
 お問い合わせ先 西村 ユミ(東京都立大学)
 メールアドレス:yumin(a)tmu.ac.jp
 (a)を@に変更してください。
備考 主催:日本学術会議健康・生活科学委員会、健康・生活科学委員会看護学分科会 
共催:日本看護系学会協議会
後援:日本看護系大学協議会、日本看護協会、日本看護科学学会