市民公開講座「未来の農業」

 第20回CIGR(国際農業工学会)世界大会2022は、CIGR(国際農業工学会)が4年毎に開催する国際会議であり、1930年にベルギーで開催された第1回大会から当会議で20回を迎える農業工学分野で最も歴史のある国際会議である。日本での開催は2000年につくば市で開催された第14回以来22年ぶり2回目となる。今回のCIGR世界大会2022では、農業工学の全分野のトップレベルの研究者や技術者が最新の研究成果について議論や討議を行ない、農業工学分野における国際的な学術の進展を図ることを目的とする。
 農業工学は、農業の生産性を高めるための工学的・技術的な方策や方法論について研究する学問領域であり、農業生産の場における土地生産性や労働生産性を高める上で大きな役割を演じてきた。2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標:SDGs」を達成するには、農業経営の大規模化とともに小規模家族経営にも着目した持続可能な食料生産システムの確立が喫緊の課題であり、農業生産の基盤技術に大きく関与する農業工学分野の格段の努力が求められている。特に、人口縮小社会をいち早く迎えた日本の農業技術革新の努力(現在、我が国で進められているロボット農機や情報通信技術を活用したスマート農業実証など)は、30年後の世界を展望するものとして期待されている。
 一般市民を対象とした本イベントでは、本会議の研究成果とともに国内外の食料問題、環境問題などを踏まえて、未来農業について、わかりやすく解説し、わが国のSDGsへの取り組みを国民と共有し、学術分野としての農業工学への理解を深める。

イベント概要

開催日時 2022年12月10日(土)13:30~16:00
開催地 京都大学時計台百周年記念館 百周年記念ホール(京都市左京区吉田本町) (ハイブリッド開催)
対象 どなたでも参加いただけます
定員 現地会場先着300名、オンライン100名
参加費 無料
プログラム
13:30 開会のあいさつと開催趣旨
飯田 訓久(日本学術会議連携会員、実行委員会委員長、京都大学大学院農学研究科教授)
第一セッション「講演会」
13:40 基調講演
「未来の農業-美味しくて安全な食べ物をロボットが食卓へ置く-」
野口 伸(北海道大学大学院農学研究院 教授、日本農業工学会会長)
14:10 招待講演
「スマート農業による米作り(仮題)」
前野 恭慶(株式会社若狭の恵 代表取締役社長)
14:40 招待講演
「スプレッドの植物工場事業から見る農業の未来(仮題)」
糸井 佑樹(株式会社スプレッド ブランドマーケティング部 ゼネラルマネージャー)
15:10 休憩
15:20 パネルディスカッション
15:55 閉会のあいさつ
 申込み 要事前申込
以下のリンク先にある申込フォームより、お申し込みください。
申込みフォームへのリンク
 問い合わせ メールアドレス:iida(a)elam.kais.kyoto-u.ac.jp
※(a)を@にしてお送りください
備考 主催:日本農業工学会、日本学術会議、国際農業工学会
協賛:日本生物環境工学会、日本農業気象学会、日本農作業学会、(一社)農業食料工学会、農業施設学会、(公社)農業農村工学会、生態工学会、農業情報学会、(一社)農業電化協会
後援:文部科学省、農林水産省、(国研)農業・食料産業技術総合研究機構、内閣府、外務省、(株)新農林社、日本農業機械工業会