東北地区会議公開学術講演会「災害と文明-災害に対する社会の対応-」

 東日本大震災から10年が経過した。福島原発災害による「現代文明への信頼喪失」は広い範囲に及び、その分析と反省から様々な提言がなされてきた。
 また、一昨年末に出現した新型コロナウイルス感染症は、世界中を混乱に陥れ、未だに終息の道筋は不透明である。これらは、単に自然界の変化によって起こる災害、すなわち「天災」で済ますべき問題ではなく、文明が進んだこと等による人為的災害、すなわち「人災」という側面からも考えていく必要があろう。
 本講演会では、地震学、農学、ウイルス学の専門家から「過去から学び取ること」、「今、分かっていること」、「復興への提案」を伺い、歴史を踏まえ、今後このような「人災」ともいえる「災害」にどのように取り組んでいくかを参加者とともに考えたい。

イベント概要

日時 2021/10/30(土)13:30~16:30
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも視聴参加いただけます。(要事前申込み)
定員
参加費 無料
プログラム
司会進行
髙井 伸二(日本学術会議東北地区会議会員、北里大学名誉教授)
13:30 開会挨拶
望月 眞弓(日本学術会議副会長、慶應義塾大学名誉教授)
佐藤 嘉倫(日本学術会議東北地区会議代表幹事、東北大学大学院文学研究科教授、京都先端科学大学人文学部学部長・教授)
13:40
第一部 東日本大震災から10年
「南海トラフ巨大地震・富士山噴火・首都直下地震に備える」
鎌田 浩毅(京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・京都大学名誉教授)
「被災地域農業再編と創造的復興:新たなフードシステムのデザイン」
小山 良太(日本学術会議東北地区会議連携会員、福島大学農学群食農学類農業経営学教授)
第二部 歴史に学ぶ:ヒトの移動に伴う感染症の移動
「人類と感染症の歴史に学ぶ」
加藤 茂孝(保健科学研究所学術顧問)
「新型コロナウイルスの生存戦略は巧みだ:変異ウイルス出現と今後の対応」
水谷 哲也(東京農工大学附属感染症未来疫学研究センター長・教授)
「エボラ制圧を目指して:シエラレオネにおける研究とワクチン開発」
渡辺 登喜子(大阪大学微生物病研究所教授)
16:10 質疑応答
16:30 閉会挨拶
髙井 伸二(日本学術会議東北地区会議会員、北里大学名誉教授)
 申込み 以下のページのリンク先よりお申込み下さい。締め切り:10月24日(日)
参加登録ページへのリンク
※定員になり次第、事前申込みの受付を終了します。
 お問い合わせ先 東北大学研究推進課
TEL: 022-217-4840
E-mail: kenkyo(a)grp.tohoku.ac.jp
※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議東北地区会議
共催:東北大学
後援:公益財団法人日本学術協力財団、北里大学獣医学部、京都大学レジリエンス実践ユニット、福島大学、東京農工大学、大阪大学微生物病研究所