公開ワークショップ 「新型コロナウィルス禍の下での持続可能な発展のための教育の推進」

 当分科会は地球環境に関る教育を推進する上で不可欠な、学術研究と教育の協働と交流の推進に努めており、その一環として、『学術の動向』2020年7月号に特集「学校教育とESD・SDGs・フューチャー・アース」を掲載する。これは学校教育の現場からの情報や意見を学術会議での活動に反映させるために当分科会に設置された「ESD・SDGs小委員会」と「持続可能な発展のための海洋教育と人材育成小委員会」の活動の成果の一部を紹介するものである。掲載された報告は持続可能な発展のための教育についての最新の知見と情報を提供しているが、原稿執筆の時期がコロナ禍の初期段階に重なったため、コロナ禍を踏まえた議論には至っていない。周知のとおり我が国でもコロナ禍は既に社会に甚大なダメージと様々な影響を与えており、終息までには更なる事態の悪化が避けられない状況である。そのような中にあり、持続可能な世界の実現に向けた諸活動にも、コロナ禍を正確に把握するとともに、それぞれの立ち位置と課題を再確認し、進むべき道を見定めることが求められている。本ワークショップは、分科会委員と現場教員からの報告をもとに、それらの課題について学校の教員・生徒、学生を含む参加者全員で、オンライン会議ツールのZoomを用いて多角的に考えるものである。

イベント概要

日時 2020年9月5日(土)14:00-17:00
開催地 オンライン開催(Zoom)
対象 中学生以上ならどなたでも参加できます
定員 なし
参加費 無料
プログラム
総合司会:鈴木 康弘(日本学術会議連携会員、名古屋大学減災連携研究センター教授)
14:00 開会挨拶・趣旨説明
氷見山 幸夫(日本学術会議連携会員、北海道教育大学名誉教授)
14:10 報告1「コロナ禍を踏まえたESD/SDGsの新たな展開」
鈴木 克徳(持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)理事)
14:25 報告2「コロナ禍を踏まえたESD/SDGsを実践する視点と戦略」
及川 幸彦(東京大学海洋教育センター主幹研究員)
14:40 報告3「コロナ禍を踏まえた小学校におけるESD/SDGs 授業実践」
佐々木 哲弥(東京都杉並区立西田小学校研究主任)
14:55 報告4「コロナ禍を踏まえた食の教育」
小金澤 孝昭(日本学術会議特任連携会員、宮城教育大学名誉教授)
15:10 報告5「コロナ禍とスーパーグローバルハイスクール(SGH)」
硤合 宗隆(玉川学園教諭(高校公民・中学社会))
15:25-15:35 (休憩)
15:35 報告6「コロナ禍を踏まえた海洋教育における教材開発」
日置 光久(日本学術会議連携会員、東京大学海洋教育センター特任教授)
丹羽 淑博(東京大学海洋教育センター特任准教授)
15:50 報告7「コロナ禍を踏まえたマイ・ウニ飼育からの海の学び」
小川 博久(千葉県君津市立北子安小学校校長)
16:05 ディスカッション
司会:山口 しのぶ(日本学術会議連携会員、東京工業大学環境・社会理工学院 教授)
コメンテーター:小松 輝久(日本学術会議特任連携会員、公益社団法人日本水産資源保護協会技術顧問)
        福士 健介(日本学術会議連携会員、東京大学未来ビジョン研究センター教授)
16:05 ディスカッション
司会:
山口 しのぶ(日本学術会議連携会員、東京工業大学環境・社会理工学院 教授)
コメンテーター:
小松 輝久(日本学術会議特任連携会員、公益社団法人日本水産資源保護協会技術顧問)
福士 健介(日本学術会議連携会員、東京大学未来ビジョン研究センター教授)
16:55 閉会挨拶
花木 啓祐(日本学術会議連携会員、東洋大学情報連携学部教授)
 申込み/問合せ 参加費無料。①名前、② 所属、③メールアドレスを明記し、9月3日までに以下へお申込みください。
鈴木康弘(日本学術会議連携会員、名古屋大学減災連携研究センター教授)
E-mail: resilience.nagoya*gmail.com (*を@にしてお送りください)
Tel:052-788-6037
備考 主催:日本学術会議フューチャー・アースの推進と連携に関する委員会 持続可能な発展のための教育と人材育成の推進分科会
後援:地理学連携機構