公開シンポジウム 「健康で長生き‐未来社会を開くヘルスティック・イノベーション-」

 来るべき高齢社会に、我々が健康に暮らすための新しい技術を生み出す「ヘルステック」は最も期待の高い技術分野である。 現在のヘルステックは、データ解析、診断解析などIT技術が中心となっている。今般のコロナ対応の中でも、これら新技術の活用は世界各国で行われたが、 個々人の権利への干渉や社会生活にも変容をもたらしかねない問題もはらんでいる。そのような中で、今後、新しい健康情報の取得技術、ヘルステック技術から解明される健康情報をもとに、健康な生活を維持できるための、人に優しい新しい技術が必要とされる。 これからの社会を担う新しい価値の創造には、倫理面や幸福論まで踏まえた新しいヘルステック分野の創出が必要であろう。今後、真のイノベーションを生み出していくためには、産業界と学術界がより密接に連携できるような新しい基礎研究の方法論が必要となる。 そこで、本シンポジウムでは、独自の研究成果を生み出している研究者や高齢社会を踏まえた価値創出に携わる研究者の講演を通して、これからのヘルステック研究は、何を生み出し、どうあるべきか、真の価値を生み出せる研究のあるべき姿を議論したい。

イベント概要

日時 2020/8/6(木)13:00-17:40
開催地 オンライン開催
対象 どなたでも参加いただけます
定員 定員あり
プログラム
13:00-13:20 主催者挨拶
久保 千春(九州大学総長)
大野 英男(日本学術会議第三部会会員・部長、東北大学総長)
谷口 倫一郎(日本学術会議第三部会会員・九州・沖縄地区会議副代表幹事、九州大学大学院システム情報科学研究院教授)
13:20-14:10 基調講演「ナノメディシンが拓くヘルスイノベーション」
片岡 一則(日本学術会議第三部会会員、公益財団法人川崎市産業振興財団・ナノ医療イノベーションセンターセンター長)
14:10-14:50 講演「ナノの力で光を操るバイオイメージング」
玉田 薫(日本学術会議連携会員・九州・沖縄地区会議、九州大学先導物質化学研究所主幹教授・副理事)
14:50-15:10 休憩
15:10-15:40 講演「化学プローブを精密にデザインして癌を光らせる!」
神谷 真子(東京大学大学院医学系研究科准教授)
15:40-16:10 講演「人間のテクノロジーに対する適応能力からみたヘルステックイノベーションのあるべき姿」
村木 里志(九州大学大学院芸術工学研究院教授)
16:10-16:20 休憩
16:20-17:30 総合討論
メインテーマ「科学技術と社会、倫理:ポストコロナ時代を乗り越えるヘルステックの迅速な社会実装に向けた「共創」について考える」
司会:君塚 信夫(日本学術会議第三部会会員、九州・沖縄地区会議代表幹事、九州大学大学院工学研究院主幹教授)
話題提供「社会の中の科学・社会のための科学」
小林 傳司(日本学術会議第一部会会員、大阪大学名誉教授)
コメンテーター
片岡 一則
玉田 薫
村木 里志
神谷 真子
小林 傳司
16:20-17:30 総合討論
メインテーマ「科学技術と社会、倫理:ポストコロナ時代を乗り越えるヘルステックの迅速な社会実装に向けた「共創」について考える」
司会:
君塚 信夫(日本学術会議第三部会会員、九州・沖縄地区会議代表幹事、九州大学大学院工学研究院主幹教授)
話題提供「社会の中の科学・社会のための科学」
小林 傳司(日本学術会議第一部会会員、大阪大学名誉教授)
コメンテーター:
片岡 一則
玉田 薫
村木 里志
神谷 真子
小林 傳司
17:30 閉会挨拶
山極 壽一(日本学術会議第二部会会員・会長、京都大学総長)
■ 事後報告書(PDF形式:120KB)
 申込み 参加無料、下記URLもしくはポスター掲載コードより事前参加申込みをお願いします(定員になり次第、事前申し込みの受付は終了します)
参加申し込みフォーム
 問い合わせ 九州大学 研究・産学官連携推進部 研究企画課 研究総務係
電話番号:092-802-2193
メールアドレス:kissomu*jimu.kyushu-u.ac.jp (*を@に変更してください)
備考 主催:日本学術会議第三部会、九州・沖縄地区会議、国立大学法人九州大学
後援:福岡県、福岡市、公益社団法人高分子学会、公益社団法人日本化学会九州支部、日本DDS学会、日本バイオマテリアル学会、公益財団法人日本学術協力財団