公開シンポジウム「環境問題の解決と持続的水産業の両立を目指すブルーエコノミー -気候変動対策を組み込んだ新たな水産業への科学的貢献を探る-」
水産業は重要な食料生産活動であるにもかかわらず、環境科学の分野では海洋での環境問題を引き起こすネガティブ要素の一つとして考えられてきた。それが近年では、ブルーカーボンの普及など、近年の環境へ配慮した水産業の取組が社会での認識を変えつつある。喫緊の課題である温暖化対策・生物多様性保全に対する水産業の貢献が注目を浴び、世界中で食料生産と気候変動対策の両軸性への期待が高まりつつある。
日本学術会議食料科学委員会水産学分科会は、2022年に「水産からカーボンニュートラルの未来を展望する」とのタイトルでシンポジウムを開催し、海草・海藻藻場による二酸化炭素貯留量算定技術の進捗状況、世界で拡大する海藻養殖の事例報告、始まったばかりのカーボンクレジット制度の動向、カーボンフットプリント算定等の議論を行った。その後、海外では海藻養殖の更なる拡大とともに非食用利用の市場が構築されつつあり、国内では海草・海藻藻場が2024年4月、我が国の温室効果ガスインベントリに正式に登録された。また、2025年2月に閣議決定された新たな温暖化対策計画では、2050年カーボンニュートラルに向けて農林水産業における二酸化炭素吸収量の数値目標が掲げられた。海洋・ブルーカーボンでは2035年に100万トン、2040年に200万トンと目標値が具体化し、この達成には海藻養殖や沖合での大規模海藻育成による吸収源拡大も視野に入れた活動が必要とされている。そのため、これらの活動による既存の水産業への影響把握も含め、新しい脱炭素型水産業の構築は待ったなしの段階に進みつつある。
そこで本シンポジウムでは、ブルーカーボン分野の最近の研究進展と社会実装の動向、見えてきた問題点等を確認するとともに、脱炭素・循環型社会の推進において、今後生じる水産業への期待や社会的課題について整理し、科学が果たすべき貢献について議論する。
イベント概要
| 開催日時 | 令和8(2026)年9月30日(水)13:00 ~ 17:00 |
|---|---|
| 開催地 | オンライン開催(参加無料) |
| 対象 | どなたでも参加いただけます。 |
| 定員 | 500名(先着順) |
| プログラム |
話題提供
総合討論
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| 申込み | 以下のリンク先申込フォーム又は、ポスター掲載の二次元バーコード(締切:9月25日(金)) 参加申込フォームへのリンク |
| 問い合わせ | 高須賀明典 atakasuka(a)mail.ecc.u-tokyo.ac.jp ※ (a)を@にしてください |
| 備考 | 主催:日本学術会議食料科学委員会水産学分科会 共催:日本学術会議生物学委員会・統合生物学委員会合同海洋生物学分科会、水産・海洋科学研究連絡協議会、日本農学アカデミ一、公益社団法人日本水産学会 後援:一般社団法人大日本水産会、全国漁業協同組合連合会、一般社団法人水産海洋学会、日本付着生物学会、一般社団法人日本魚病学会、国際漁業学会、日本ベントス学会、日本魚類学会、地域漁業学会、日仏海洋学会、一般社団法人日本海洋学会、日本水産増殖学会、マリンバイオテクノロジー学会、日本水産工学会、日本プランクトン学会、漁業経済学会、日本藻類学会、日本海洋政策学会 |