公開シンポジウム「スポーツとは何かースポーツで”つなぐ/つながる/ひろがる”社会ー」

 本分科会では、これまでの公開シンポジウムにおいて、「スポーツとは何か」という大きなテーマの下で、1)スポーツを取り巻く情報とテクノロジー、2)科学が問いかける身体、社会が求める共生、という課題を取り上げてきた。いずれもスポーツとは何かを考える上で、情報とテクノロジーとの関係、あるいは人間の身体や共生社会との関係を明らかにすることが喫緊の今日的課題であると捉えたからである。
 他方、今日の社会情勢をかんがみると、国際社会はあらゆる側面において分断と孤立が深まり、あたかも「戦争の世紀」と呼ばれた20世紀社会に逆戻りした様相を呈している。このような社会において、スポーツはこれまでオリンピックムーブメントを筆頭にして異なる人種や宗教、国家等々の間(あいだ)をつなぐ平和の象徴やメディアとして期待されつつも、それらの期待に必ずしも十分に応えてきたとは言えない歴史を繰り返してきた。今こそ、そのような社会の分断や孤立に対して、スポーツで“つなぐ/つながる/ひろがる”社会を創造する役割を期待されているのではないだろうか。
 しかしながら、このようなスポーツの可能性を切り拓いていくためには、1)これまでのスポーツがなぜそのような期待に応えられなかったのかを振り返り、2)スポーツ内部の分断や二極化の現状と課題、及びその解決の方向性を模索し、3)未来の異なる社会や生活空間(ここでは宇宙空間)におけるスポーツの可能性を論じることから、宇宙船地球号におけるスポーツと生活との関係やその社会的役割を再考するといった議論が必要であると考える。いずれの課題も、「人類」共通の文化として「スポーツとは何か」を捉え、1)と2)は時間軸から、そして3)は空間軸からアプローチすることで、これまでとは異なる視点からスポーツで“つなぐ/つながる/ひろがる”社会をいかに創造できるのかを問うものである。
 本公開シンポジウムでは、これまでの我が国のスポーツ状況を社会全体が産業社会型消耗・消費社会から循環・共生型社会に移行していく中で、スポーツで“つなぐ/つながる/ひろがる”社会をどのように創造できるのかを議論する一助としてみたい。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年 9月13日(日)13:00 ~ 17:00
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)(ハイブリッド)
対象 どなたでも参加いただけます
プログラム
開会挨拶
建石 真公子(日本学術会議連携会員/法政大学名誉教授)

第一部「スポーツで“つなぐ/つながる”社会を考える」

菊 幸一(日本学術会議連携会員/国士舘大学大学院スポーツ・システム研究科特任教授/筑波大学名誉教授)
中西 純司(立命館大学産業社会学部教授)
水上 博司(日本大学スポーツ科学部教授)
高松 平藏(在ドイツジャーナリスト)
來田 享子(日本学術会議連携会員/中京大学スポーツ科学部教授)
休憩(10分)(14:45~14:55)

第二部「宇宙にひろがるスポーツ」

宮地 元彦(日本学術会議連携会員/早稲田大学スポーツ科学学術院教授)
二川 健(徳島大学大学院医歯薬学研究部生体栄養学分野教授)
萩生 翔大(京都大学大学院人間・環境学研究科准教授)
金岡 恒治(早稲田大学スポーツ科学学術院教授)
休憩(5分)(16:00~16:05)
16:05 総合討論
山口 香(日本学術会議第二部会員/筑波大学体育系教授)
神﨑 素樹(日本学術会議連携会員/京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
閉会挨拶
佐々木 玲子(日本学術会議連携会員/慶應義塾大学名誉教授)
 申し込み 参加費無料・要事前申込
以下のリンク先申込フォームより、申し込みください。
申込フォームへのリンク
 問い合わせ先 (中村)
E-mail: mariko.nakamura(a)jpnsport.go.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:日本学術会議健康・生活科学委員会健康・スポーツ科学分科会
共催:日本スポーツ体育健康科学学術連合(JAASPEHS)(予定) 後援:スポーツ庁、経済産業省、公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本、公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、一般社団法人日本体育・スポーツ・健康学会