公開シンポジウム「プラネタリーヘルス:激変する地球環境におけるウェルビーイングの向上をめざして」

 産業革命以降、人間活動の拡大により、気候変動や生物多様性の損失、環境汚染が加速し、地球環境のレジリエンスが低下し、これまでにない規模と進行の速さで人類の健康リスクが増大しています。地球環境の限界の中で人間の健康とウェルビーイングを維持・向上させることを目指す統合的アプローチがあり、それは「プラネタリーヘルス」と呼ばれています。課題解決を志向した実践的取り組みを超学際的に推進し、それを社会的なムーブメントへと発展させていくことが、今、必要です。
 プラネタリーヘルスに関わる科学的知見の蓄積は一定程度進んできましたが、科学的知見、経済合理性、社会的価値を統合的に捉え、意思決定に適切に反映することが求められています。一方で、それが十分に政策形成や社会実装に結びついていないという課題、いわゆる「実装ギャップ」が依然として存在すると認識されています。この課題を克服するためには、研究段階から政策や社会実装を見据えた共創的アプローチが不可欠であり、学術、行政、産業界、市民社会が連携し、実装可能な解決策へとつなげていく必要があります。
 本シンポジウムでは、プラネタリーヘルスの概念と蓄積された知見、多様な取り組みと視点について理解を深めるとともに、システム変革の加速にむけて「実装ギャップ」をどのようにうめていくか、学術分野の役割と産官学民の叡智を融合させる道筋について議論を行います。

イベント概要

開催日時 令和8(2026)年9月7日(月)13:00~17:00
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)及びZoomウェビナー(ハイブリッド開催)
対象 どなたでもご参加いただけます
参加費 無料
プログラム
総合司会:近藤 智恵子*(長崎大学大学院工学研究科教授)
開会挨拶
三枝 信子**(日本学術会議副会長、国立環境研究所理事)
趣旨説明
中村 桂子*(日本学術会議環境リスク分科会委員長、東京科学大学 名誉教授)

【第1部:エビデンスと現状認識】

座長:玉腰 暁子**(日本学術会議パブリックヘルス科学分科会委員長、北海道大学大学院医学研究院教授)
基調報告「プラネタリーヘルス:激変する地球環境におけるウェルビーイングの向上にむけて」
橋爪 真弘*(東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教授/長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科教授)
政府の取り組み
  • 厚生労働省
  • 環境省
  • 農林水産省

【第2部:研究から実装へ】

座長:小口 高**(日本学術会議地球・人間圏分科会委員長、東京大学空間情報科学研究センター教授)
「Urgency for Change: プラネタリーヘルス研究から実装への展開」
サミュエル・マイヤーズ(プラネタリーヘルスライアンス創設理事長、ジョンズホプキンス大学プラネタリーヘルス研究所所長)
「プラネタリーヘルス研究から産学連携の共創へ」
五十嵐 圭日子(東京大学プラネタリーヘルス研究機構機構長)
「プラネタリーヘルス国際会議2027に向けて」
橋爪 真弘*

【第3部:実装ギャップをどう埋めるか(パネルディスカッション)】

座長:中村 桂子*
パネリスト
生物多様性と健康に関する研究から実装へ
山野 博哉*(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻教授)
ワンヘルスの研究から実装へ
石塚 真由美*(北海道大学理事/副学長)
医療システムの脱炭素、資源循環の研究から実装へ
南齋 規介(国立環境研究所資源循環領域長)
社会構造と産業構造から考える実装ギャップ
藤井 健吉*(花王株式会社研究開発部門研究主幹/研究戦略・企画部部長)
生命保険会社、機関投資家のプラネタリーヘルスへの取り組み
岩本 昌弘(日本生命保険相互会社 サステナビリティ経営推進部 環境経営推進担当部長)
 
五十嵐 圭日子
 
橋爪 真弘*
閉会挨拶
磯 博康**(日本学術会議副会長、国立健康危機管理研究機構国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター長/理事長特別補佐)

**日本学術会議会員 *同 連携会員

 申込方法 事前登録が必要です。以下のリンク先WEBサイトからお申込みください。
ウェビナー登録フォームへのリンク
 お問い合わせ先 プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ事務局
phajapan-admin (a) umin.ac.jp ※(a)を@にしてお送りください。
備考 主催:環境学委員会・健康・生活科学委員会合同環境リスク分科会、健康・生活科学委員会パブリックヘルス科学分科会、地球惑星科学委員会地球・人間圏分科会
共催:一般社団法人プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ、特定非営利活動法人日本医療政策機構