地球温暖化に伴い、南極域の環境は急激に変化しつつあることが最新の研究で明らかとなってきた。そのような南極域の科学研究を成立・維持するためには国際的な協力が不可欠であり、日本は長期に渡りオーストラリアとの強力な友好関係のもと南極研究を実施してきた。その関係は2008年の日豪両首相による日豪共同ステートメントや3年に1回開催されている日豪科学技術協力合同委員会など国家レベルの合意によって更に強化されてきたが、コロナ禍により大幅に制限されてきた。本シンポジウムでは最新の南極・南大洋研究トピックスを紹介するとともに、過去の日豪の協力関係のレビューと今後の南極研究・観測航海の情報交換、およびコロナ後の新規共同研究体制構築を主目的とする
イベント概要
| 開催日時 |
令和7年（2025年）7月28日（月）10:00～14:30 |
| 開催地 |
日本学術会議講堂（東京都港区六本木7-22-34） |
| 対象 |
どなたでも参加いただけます。 |
| 定員 |
100名程度（定員に達し次第締め切り） |
| 参加費 |
無料 |
| プログラム |
- 司会進行：平譯 享（大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所教授）
- 10:00 開式挨拶
- 三枝信子（日本学術会議第三部会員／国立研究開発法人国立環境研究所理事）
中村 卓司（日本学術会議第三部会員／大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所教授）
Emma Campbell（オーストラリア南極局所長）
- 10:05 趣旨説明
- Tony Press（オーストラリア南極プログラムパートナーシップ）
- 10:10 講演
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- 「第66次南極地域観測隊で実施された最新の観測研究」
- 原田尚美（日本学術会議連携会員／東京大学大気海洋研究所附属国際・地域連携研究センター教授）
- 「Emerging collaborative directions in ice sheet, ocean and sea level research（氷床・海洋および海面上昇研究に関する新たな協力の方向性）」
- David Gwyther（クイーンズランド大学環境学部研究員）
- 「Antarctic krill vertical migrations modulate seasonal carbon export（ナンキョクオキアミの鉛直移動による季節的炭素輸送の調節）」
- Abigail Smith（オーストラリア南極局研究員）
- 「南極の環境変化がペンギンに与える影響」
- 高橋晃周（大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所教授）
- 「東南極氷床質量損失をもたらす海洋熱輸送過程」
- 溝端浩平（東京海洋大学学術研究院准教授）
- 「Understanding Antarctica's changing sea ice（南極の海洋変動を理解する）」
- Alex Fraser（タスマニア大学研究員）
- 「南極大気の観測研究と日豪協力」
- 江尻 省（大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所准教授）
- 12:00-13:00 休憩（昼食）
- 13:00-13:45 基調講演
- 座長：青木 茂（北海道大学低温科学研究所 教授）
- 講演 「The role of the Southern Ocean in the Climate System: risk, dangers and solutions（気候システムにおける南大洋の役割：リスク、危険性、そして解決策）」
- Nathan Bindoff（オーストラリア南極プログラムパートナーシップ／タスマニア大学教授）
- 13:45-14:20 パネルディスカッション
- 座長：So Kawaguchi（オーストラリア南極局 上席研究官）
- 14:20-14:30 閉会挨拶
- 榎本 浩之（日本学術会議連携会員（特任）／大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所副所長／特任教授）
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| 申込先 |
事前に下記リンク先URLあるいはポスターのQRコードより、7/14(月)までにお申し込み下さい。
参加登録フォームへのリンク |
| 問合先 |
antarctic.aus.jpn2025(a)gmail.com ※(a)を@にしてお送りください。 |
| 備考 |
主催：日本学術会議地球惑星科学委員会地球惑星科学国際連携分科会
共催（予定含む）：大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所、オーストラリア南極局、タスマニア大学、オーストラリア南極プログラムパートナーシップ
後援：独立行政法人日本学術振興会二国間交流事業オープンパートナーシップ(OP)研究共同・セミナー、豪日交流基金、タスマニア州政府 |
