医療機器、人工臓器、機能分子などの素材となるバイオマテリアル、その基盤の上に立つ生体医工学の研究開発には、材料科学・工学、分子化学、機械工学、生体工学、生命科学、臨床医学、歯学、薬学などの学術融合とこれらの分野に所属する研究者の相互理解が必須である。また、関連の学術研究団体との連携なくしては、新たな学術領域を創出することはできない。本公開シンポジウムでは、バイオマテリアル分科会及び生体医工学分科会の日本学術会議での活動内容を紹介するとともに、活動がバイオマテリアル・生体医工学の研究開発に如何に貢献できるかを討論し、今後の学術研究戦略を展望する。世界が直面している問題に対して、世界を駆け巡りこの問題解決に取り組んでいる研究者を招き、その想いと思い描く未来を共有し、次代を担う学生たちに研究者の魅力と経験を伝えることを目的とします。