学習と記憶
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(2)脳の中の地図
脳の中に地図があるってホント?
  ペンフィールドは「実験」の結果、ペンフィールドのマップとよばれる不思議な図を発表したんじゃ。脳のあちこちを電気刺激することで、脳の機能がまるで地図のように場所によって分業をしていることがわかったんじゃよ。
 ペンフィールドのマップは、体性感覚野(体からの触覚情報を受け取る部分)と、運動野(体を動かすための指令を出す部分)の2か所の部分で書かれました。
 これを見ると、脳の中の場所ごとに、手や足、口、目などといった感覚や運動が、分業で行われていることがわかります。
 人間は2本足で歩くほ乳類ですが、手を使って文明を築いてきました。そのため、手に対応する脳の面積はとても大きいものになっています。口が大きいのも、大切な食べ物を体に取り込む重要な部分だからなのでしょう。

脳はどんな役割分担をしているのかな?
 脳全体から見ると、脳は部分ごとに働きが決まっているんじゃ。
 ものを見る「視覚野」や音を聞く「聴覚野」、体を動かす指令を出す「運動野」、ものを考える「前頭葉(ぜんとうよう)」など、脳は分業をしながら働いています。
 これらの場所を経由して取り込まれた情報(電気信号)が、脳のニューロンネットワークにファイルされて、「記憶」の世界が作られているのです。
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