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「メンデルさんは修道院の庭に咲くエンドウ豆の花に目をつけた。なぜ、いろんな色があるのか。育ててみると、親に似たり似なかったりするんじゃな。ここにどんな魔法があるのか。 何度も何度もえんどう豆を育てては、花の色をノートに書いて研究を続けた。
そしてメンデルの法則という魔法の答えを見つけ出した。メンデルさんはいろんな言葉を使っていたが、今で言えば遺伝子とゲノムの関係を見つけ出したことになったということになる。」 |
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「そういえば、お店の裏庭にできたエンドウ豆の花持ってきたわよ。」 |
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「相変わらず、チコ姉さんは、勘がいい。」 |
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「これも遺伝よね。」 |
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「ねえねえ、花の色が違うよ!同じ花なのに、赤と白があるんだ」 |
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「親は赤い花なんだけど。子どもは赤だけじゃなく白い花も咲くのよ。不思議でしょ。」 |
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「エー、親と同じにならないの。」 |
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「赤い花の親からどうして白い花の子どもが生まれるのか。それがメンデルさんの見つけたゲノムの魔法じゃ。」 |