学習と記憶
日本学術会議・おもしろ情報館目次へ
3.脳はこうして記憶する2
ゆうき脳には、いろいろな機能があって、とっても複雑な感じがするんだけど、いったいどうなっているのかな?

人間の脳は、大きく分けると3つの部分から成り立っておる。それらが協力し合って働いておるんじゃよ。

●●● 人間の脳には「3つの動物」が住んでいる ●●●
  地球上に生命が生まれて三十数億年。その間に、生き物の脳もゆっくりと進化し、今の形になっていきました。人間の脳には、その進化のなごりが受け継がれています。
 人間の脳は、「3つの部分」から成り立っています。いちばん奥にある「脳幹(のうかん)」は「は虫類の脳」といわれ、呼吸、体温、ホルモン調節といった「生きるための基本的な」働きをしています。真ん中にある「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」は「馬の脳」といわれ、喜怒哀楽(きどあいらく)などの感情をつかさどる部分です。いちばん外側にある「大脳皮質(だいのうひしつ)」は「人の脳」といわれ、見る、聞く、さわる、味わう、においをかぐという感覚の「五感」や、運動、言葉や記憶、思考などの高度な機能を果たしています。
 この3つの脳は、密接に協力して働きます。私たち人間はこの3つの脳を同時に使いながら、「人間らしい」豊かな精神活動をしているのです。

どうじゃ。脳のおもしろさがわかったかの?


Copyright 2001-2002 SCIENCE COUNCIL OF JAPAN