ゲノムについて
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5.ゲノム計画とは2
ゆうきいま、博士のとっておきの研究所にリカちゃんといっしょに来ているところなんだ。

ゆうき
「博士、おいしかったよ。ごちそうさま。」
リカ 「ごちそうさまでした。 研究だけじゃなくて料理も上手だなんてステキ。」
おもしろ博士 「ありがとうよ。料理が得意な遺伝子がゲノムの中におるのかの。 よろこんでもらえて嬉しいの。 さてさて、さっきの続きじゃ。」
ゆうき 「ねえ博士、 ゲノムがわかるとこれまで治らなかった病気が治せるようになったり、病気にならないようにできたり、すごいことだと思うけど、いつ頃になるんだろう。」
リカ 「そうよね。 女の子としては理想のスタイルに近づく方法なんかもゲノムでわかると、とってもうれしいんだけど。」
おもしろ博士 「いろいろな可能性があるし、正直どこまで実現するかはなかなか難しい問題じゃ。 病気にしたってすべての病気が治せるようになるのは無理かもしれん。 どうしても直せない病気が残ることになるの。 直せる病気はいいが、直せない病気を持つ人にはゲノム解読の恩恵がないということになるわけじゃ。」
リカ 「なんか不公平な感じがするわ。」
おもしろ博士 「そればかりじゃない。これがゆうき君のゲノムだったとしよう。 ゆうき君の体の設計図がすべてかかれているわけじゃ。これを誰かが勝手に見たりしたら、かかりやすい病気から、勉強や運動に関係した情報まですべて知られてしまうことになる。」
ゆうき 「こわいね。自分では知りたいと思うけど、他の人に知られるのは困るよね。」
リカ 「私も絶対にいや。」
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