学習と記憶
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2.脳はこうして記憶する1
ゆうきぼくたちは、テストの前にいろんなことを覚えたり、テストのときに答えを考えたりしてるよね。でも、どうして脳はそういうことができるのかな?

「ものを覚える」「考える」といった高度なことを脳ができるのは、脳の中にニューロン、つまり神経細胞というものがあるからなんじゃ。今回は、このニューロンについて説明しようかの。

●●● ニューロン(神経細胞)とは!? ●●●
 脳全体には、1000億個のニューロン(神経細胞)があると言われています。ニューロンには、2種類の「ヒゲ」があります。細胞体の周りにある短いヒゲの「樹状突起(じゅじょうとっき)」と、細胞体からのびた長いヒゲの「軸索(じくさく)」です。軸索は長いもので数十センチもあり、別のニューロンの樹状突起とつながっています。このようにニューロンはつながりあい、複雑なニューロンネットワークを作っています。
 私たちがものを覚えたりして脳を使っているとき、このニューロンネットワークが太くなったり、機能を高めたり、新しくできたりします。
 こうしてできたネットワークこそが、「記憶」の正体なのです。



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