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ご挨拶

日本学術会議会長
黒川  清

 日本学術会議は、「持続可能な社会のための科学と技術」をキーワードとして、年に一度国際会議を開催しています。毎回、世界各国から幅広い分野の優れた研究者、各国の学術会議や国際的な科学者コミュニティの参加を得て、持続可能な社会の実現に向けた地球規模の課題に対し様々な側面から議論を行い、その解決策を探ってきました。
 過去3年間は「エネルギーと持続可能な社会のための科学」(2003年)、「アジアの巨大都市と地球の持続可能性」(2004年)、「アジアのダイナミズムと不確実性」(2005年)と題する会議を開催し、会議の最後には会議声明を発出し重要な提言を行っています。また、昨年は、主催の4機関の協力により、「特別シンポジウム-イノベーションの経済社会的条件」を実施しております。
 今年は、日本学術会議のほか、内閣府経済社会総合研究所、文部科学省科学技術政策研究所、独立行政法人科学技術振興機構が加わり、「グローバル・イノベーション・エコシステム」と題して行います。様々なイノベーションの中でも特に「科学技術イノベーション」すなわち科学的知識を経済社会的価値に転換するプロセスと持続可能な社会の構築との関係に焦点を当てて議論を進めます。そして、科学技術イノベーションを世界規模で促進させるようなグローバルなエコシステムの構築を可能とするためには、今後どのような取組みや枠組みが必要となるかを中心に議論します。
 会議は2日間にわたって行われます。また「経済社会的価値の創出」、「人的資源」、「科学技術」といったエコシステムの確立に必要な様々な側面からの検証を行ったうえで、密度の濃い議論を踏まえた包括的な政策提言の発出を目指します。
 日本のイノベーションの発信地であるここ京都から、我々は持続可能な社会の実現に向けたグローバル・イノベーション・エコシステムの構築のために今何を為すべきかを世界に向けて発信します。
  さまざまな国々、さまざまな分野のプロ達による白熱した議論と、そこから導き出される結論が素晴らしいものになることを期待します。