リサイクル工学                     
委員会名  エネルギー・資源工学研究連絡委員会
 リサイクル工学専門委員会
報告年月日  平成12年7月17日
議決された会議  第940回運営審議会
整理番号 17期−79

作成の背景

 地球環境問題を背景として循環型社会の形成は重要な課題となっており、リサイクルに対する社会的要請は強いが、個々の研究分野におけるリサイクルを学際的に繋げていく学問体系は未整備である。

現状及び問題点

 多くの学協会でリサイクルに関する取り組みは盛んになってきているが、分野間での情報の交流・共有は十分ではなく、リサイクルの意義を評価する評価軸が確立されていない。

改善策・提言等 

 地球環境を維持していくためには生産に偏った従来型の社会システム・生産システムには限界が見られ、21世紀に向けて循環型の社会システムを構築していくことが重要である。したがって、その一翼を担う工学として「リサイクル工学」の発展は大いに期待されるものである。本専門委員会では「リサイクル工学」の発展のために以下のように提言する。

1. 分野横断的な交流を促進するために、従来の学協会の枠を超えたシンポジウム等を定期的に開催できる仕組みを作る必要がある。「リサイクル工学」を冠した学協会を新たに立ち上げるよりは、分野の性格からして学協会の枠を超えて参加するような場を作ることが重要であると考える。
2. 高等教育機関において「リサイクル工学」を教育・研究するシステムを作ることを検討する必要がある。その際、「リサイクル工学」が従来型枠組みの中の一つとなることは好ましくない。
3. 「リサイクル工学」の教育・研究を発展させるためには、「リサイクル工学」が一つの学際領域として認知されることが重要である。
4. 「リサイクル工学」の包括する範囲は広く、既存の学協会の協力を得ながらその概念や原理の確立が必要である。

報告書原文   目次を見る  全文HTML(36k)   全文PDFファイル(52k)

キーワード  青色のキーワードをクリックすると解説文がご覧になれます。

リサイクル工学、資源循環型社会、再資源化(リサイクル)、ゼロエミッション構想
インバースマニュファクチャリング、LCA(Life Cycle Assessment)、持続可能な発展

各種規正法キーワード
廃棄物処理法、再生資源利用促進法、建設リサイクル法、食品リサイクル法、容器包装リサイクル法、
家電リサイクル法、使用済自動車リサイクル法

関連研究機関・学協会
エレクトロニクス実装学会、化学工学会、高分子学会、資源・素材学会、自動車技術会、電子情報通信学会、
土木学会、日本建築学会、日本水道協会、日本鉄鋼協会、日本非破壊検査協会、廃棄物学会、粉体工学会
プラスチック成形加工学会、プレストレストコンクリート技術協会、マテリアルライフ学会




Copyright 2001 SCIENCE COUNCIL OF JAPAN