国際的環境条件の変化と国際学術交流の課題 | |||||||||
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国際学術交流の推進は,日本学術会議にとって,極めて古くて,かつ,新しい重要な検討課題である。本委員会は,西暦2000年を迎え,グローバル化,科学技術革命家の国際的環境条件の変化に対応した今日的状況を踏まえ,この課題を追求するため,長期構想と短期・中期的具体案検討の2つの分科会を設けて審議検討を行った。 |
1. | 学術情報の安定的で恒常的なネットワークが,国際的に領域を越えて張り巡らされ,重層的に構築されようとしているのが,現代における学界の一面である。 | |
2. | 冷戦構造の終焉に伴う国際政治的要因の変化と,交通・通信手段の急速な発展展開は,人と情報の移動の態様を著しく変容させつつある。 | |
3. | 電子的通信手段には限界があり,"伝統的な"様式における国際交流の目的を明らかにする。 |
1. | 日本における留学生の受け入れは,高度の学術研究・教育を国際的に分担するという一種の国際共同事業として位置付け,そのための条件整備を図ることが必要である。 | |
2. | 日本に留学する学生は,住民として日本社会で生活を送る人だから,その観点からの施策の充実が望まれる。 | |
3. | サバティカル制度を学術の国際交流のために役立つ制度として確立する必要がある。 | |
4. | 一層多くの国際会議を日本に招致・開催するための施策が必要である。 | |
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1.サバティカル制度の確立,
2.国際会議の招致政策,
3.留学生の伸び悩みの原因,
4.医学・歯学と留学問題,
5.学術における留学生受け入れの意義 関連研究機関・学協会 日本国際教育協会,British Association for the Advancement of Science |
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