産業動物におけるクローン個体研究に関する指針 | |||||||||
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1. | 近年のバイオテクノロジーの進歩はめざましい。成体乳腺細胞の核移植によるクローン羊が生産された報告以来、わが国においても同様なクローン牛(一世)の誕生が相次いで報告、極く最近、二世クローン牛が誕生した。 |
2. | クローン動物作製技術を用いてヒトのクローン個体作製は充分可能である。各国および国際機関でヒトクローン個体作製について禁止の処置がとられている。 |
3. | わが国では、文部省学術審議会、科学技術会議で動物のクローン個体の生産や個体を生み出さないヒト細胞の培養については「動物生産、希少動物種の保護など大きな意義を有する」としているも「ヒト胚性幹細胞を扱う研究などに対し規制の枠組みも必要である」としている。 |
4. | 畜産学研究連絡委員会(第6部)は産業動物におけるクローン研究マニュアル小委員会を設置し、検討してきた。 |
1. | 一般市民のクローン動物に関する関心は極めて大きい。しかし、情報の不足、内容の難解さ、などから不安、不信感を募らせる結果ともなっている。 |
2. | 産業動物におけるクローン個体研究に直接携わっている科学者による「産業動物におけるクローン個体研究に関する指針」を制定・公表し、これに関する研究を推進する必要がある。 |
各研究連絡委員会に所属する研究者のクローン動物研究に関する基本姿勢、研究の今後のあり方、産業動物におけるクローン研究に関する啓発と教育活動、先端的動物バイオテクノロジー研究機構の設置の必要性について提言する。 |
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産業動物,クローン,クローン個体研究,核移植,クローン羊,胚性幹細胞, 動物バイオテクノロジー,研究機構 関連研究機関・学協会 社団法人畜産技術協会、理化学研究所、社団法人日本獣医師会 |
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