グローバルネットワーク構築と企業行動の変貌
委員会名  企業行動研究連絡委員会
報告年月日  平成11年11月29日
議決された会議  第929回運営審議会
整理番号 17期−20

作成の背景 

 工業化社会から情報と知識に支配される社会へ移行するにつれて、世の中はダイナミックに変化し続けるようになり、常に不安定な社会へと様変りしてきた。ダイナミックに変化し続ける社会環境において、グローバルネットワークに焦点をあて、企業行動に与える影響を明らかにする。また、企業環境、戦略、経営モデル、組織といった側面について言及し、グローバル化に伴う企業行動やその評価についての指針を示す。

現状及び問題点 

 工業化社会から情報と知識に支配される社会へ移行するにつれて、世の中はダイナミックに変化し続けるようになり、常に不安定な社会へと様変りしてきた。また、情報・通信技術の発展によるネットワーク社会の到来は、企業における経営資産の流動化を促し、全世界規模の経営が求められるようになった。このような情勢にあって、従来の現状維持のための一時的対応によるマネジメントでは通用しないという問題がある。

改善策・提言等

 グローバルネットワーク社会における企業行動は、利益追求型の組織から脱皮し、新たな目標、評価尺度を持つ組織として生まれ変わることが求められている。そのような観点から「顧客満足から顧客価値」へ展開される経営コンセプトの転換、アウトソーシング、コンカレント・エンジニアリングやサプライチェーン・マネジメント等にみられる企業におけるスピード経営への取組み、そのための企業組織とコーポレート・ガバナンス問題への対応、グローバル化に伴うデファクトスタンダードと日本的経営あるいは品質・環境管理の標準化と会計基準国際化への影響の多面的な問題点について問題提起を行った。
 さらに、これからのグローバルネットワークにおいて期待される企業行動として
(1)開発途上国との協力、(2)長期的な発展をめざす、(3)組織の柔軟性を持たす、(4)地球環境を考慮する、という4点を掲げた。

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グローバルネットワークビジネスプロセスリエンジニアリングコーポレート・ガバナンス問題
デファクトスタンダードCALS、企業行動、企業環境、SOHO、経営モデル、経営コンセプト、
スピード経営、日本的経営、国際会計基準、地球環境、経営の評価指標、 アウトソーシング、
顧客満足、 顧客価値、サプライチェーンマネジメント、 かんばん方式、 情報共有化

関連研究機関・学協会
日本能率協会、日本経営協会、工業調査会、米国マサチューセッツ工科大学、(社)日本経営工学会、
オフィス・オートメーション学会、日本経営行動研究学会、(社)日本オペレーションズリサーチ学会、
日本経営学会、(社)日本経営工学会、日本経営システム学会、(社)日本品質管理学会




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