中性子科学研究体制の整備に関する提言
委員会名  物理学研究連絡委員会物性物理専門委員会
報告年月日  平成14年4月4日
議決された会議  第974回運営審議会
整理番号 18期−58

作成の背景

 中性子をプローブとする物質・材料の研究はいまや基礎科学から産業利用まで広く利用されている。しかし原子炉利用の研究は世界的な中性子源の枯渇から衰退の傾向を予感させ始めていた。そこで中性子にかかわる国際機関では世界的に見た中性子源の確保と国際的な共同利用研究体制の検討を進めてきた。 

現状及び問題点  

 最近我が国で予算化され日本原子力研究所と高エネルギー加速器研究機構が建設を進めている大強度陽子加速器施設は中性子・中間子科学研究にとっても世界最高レベルの研究施設である。科学・学術分野における研究にとどまらず産業界を含む工業技術分野においても世界第一級の研究成果が期待される。
 そこで第18期日本学術会議物理学研究連絡委員会物性物理専門委員会では我が国における中性子科学の在り方について検討を進めてきた。ここに提言としてまとめた報告書を提案する。 

改善策・提言等

 現在建設が進んでいる大強度陽子加速器を利用した中性子科学研究と世界一級の定常中性子源であるJRR-3Mが隣接して利用可能になることにかんがみ、その一元的な有効利用ならびに一体的運営さらには国際的研究拠点としての運営を推進することを提言する。

報告書原文  全文PDFファイル(15k)

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1.中性子と物質・材料研究2.我が国の中性子科学研究

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