医療の安全に関する諸問題について
委員会名  第7部
報告年月日  平成14年11月26日
議決された会議  第985回運営審議会
整理番号 18期−50

作成の背景

 「医療事故」は、医療の全過程で発生する人身事故一切を包含する言葉として使用されている。医療事故の中には患者ばかりでなく、医療従事者自身が被害者になる場合もある。 医療の安全が本報告の主題であり、単に「事故がない医療」が「安全な医療」ではない。しかし医療事故の撲滅が安全な医療への第一歩であり、さらに総合的視野に立ってその歩みを続けていくことが、医療の安全、つまり患者が安心して医療を受けられることに道を拓くと考えられる。 

現状及び問題点  

 わが国では医療事故、医療過誤に関する詳細で正確な統計は発表されていないが、医療事故発生の背景要因として、1)安全管理の立ち遅れ、2)危機管理意識の欠如、3)患者数の増大、4)医療内容の変化、5)医育の不備、6)社会、経済体制の変化が指摘されるが、医療事故に関しての詳しい調査と上述した諸背景要因の分析およびそれらに対する早急な対処が望ましい。 

改善策・提言等

以下のような観点から改善されることが望まれる。
@ 医療関係者の教育の改善
A 医療関係者の質の向上と意識改善
B 医療機関の組織の改善
C 医療関係者の労働環境の改善
D 医療事故調査機関の設置

報告書原文  全文PDFファイル(104k)

キーワード  青色のキーワードをクリックすると解説文がご覧になれます。

1.教育の改善−提言12.質の向上と意識改善−提言23.組織の改善−提言34.労働環境の改善−提言4
5.医療事故調査機関の設置−提言5

関連学協会
日本医師会、その他


Copyright 2010 SCIENCE COUNCIL OF JAPAN