「資源生産性」向上のための材料戦略 |
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循環型社会形成推進基本法が制定されて3年、我が国も地球的視点から、持続可能な社会構築に向けて目標を明確にし、具体的な戦略を立てて推進することが急務の課題となっている。その中核となる考え方が資源利用のあり方、すなわち資源生産性であり、その向上のためには生産と消費における材料の果たすべき役割と材料戦略を明確にする必要がある。 |
20世紀は、技術の急速な発展とその応用によって、多くの国々に物質的豊かさや利便性そして健康的な生活を実現させてきた。その反面で、急速な物質、資源、エネルギー利用の拡大が地球資源の枯渇を招き、さまざまな環境問題を顕在化させている。 特に、日本を含む工業先進諸国では、大量の鉱物資源、化石系エネルギー資源、動植物資源を諸外国から輸入し消費していく経済システムが確立され発展してきたために、消費された資源の行方としてCO2を含む廃棄物の増大という問題に直面した。その結果として循環型経済社会システムへの移行など、生産と消費の在り方において大幅な転換を迫られている。 |
材料技術は古くから資源の有効利用や材料特性を向上させることによって人類の幸福と福祉の向上に多大な貢献をしてきた。循環型社会の実現を目指した「ものづくり」や「価値づくり」は製品設計におけるライフサイクル的思考や次世代への長期的で俯瞰的な資源利用の視点を基盤とするものでなくてはならない。そのような観点から、「資源生産性」の向上にリンクした材料戦略の構築と実現を以下のように提案する。
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1.持続可能な社会と資源生産性,
2.資本生産性,
3.脱物質社会と資源生産性,
4.エコノミーとエコロジーの融合と資源生産性, 5.材料における資源生産性向上戦略, 6.市場における「資源生産性」向上−マテリアルリユース社会 関連学協会 日本金属学会、金属材料関係、高分子材料関係および化学系学協会 |
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