経営工学分野のための教育認定制度とエンジニア資格制度 |
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第17期では日本学術会議人工物設計・生産研究連絡委員会経営管理工学専門委員会および経営工学研究連絡委員会の合同委員会において「経営工学からみたエンジニア資格制度と教育認定制度」と題する報告書をまとめた。その後、技術者資格の国際的な相互承認、技術者教育の国際的な組織であるワシントンアコードへの加盟、技術士制度の改革などが急速に進展している。このような状況のもと、本期では引き続き経営工学分野としての技術士制度および日本技術者教育認定機構(JABEE)へのかかわりを明確にする必要があった。そのため、上記両委員会は合同で平成14(2002)年5月の日本学術会議シンポジウム「はじまったJABEE審査〜経営工学関連分野における取組〜」開催を含め、十数回の委員会で議論を重ねてきた。特に、技術者教育に関しては、上記委員会と構成員が同じである経営工学関連学会協議会(FMES:久米均委員長)の下に実質的な検討・運営を行うJABEE委員会を設置し、その活動を進めた。 |
本報告では、次のような項目について現状の把握と問題点を指摘している。 | |
1) | 技術士制度における現状の把握と問題点 (a)経営工学分野の国際性(第1章) (b)技術士制度における経営工学部門の見直し(第2章、第1節) (c)技術士制度の普及と利用(第2章、第1節) (d)総合技術監理部門と経営工学部門との係り(第2章、第1節) (e)JABEEによるエンジニア教育との関連(第2章、第2節) |
2) | JABEEによる技術者教育認定制度における現状の把握と問題点 (a)経営工学分野での分野別基準(要件)の設定(第3章、第1節) (b)認定審査の制度化(第3章、第2節) (c)経営工学分野における認定作業(試行)(第4章、第1節、第2節) (d)試行結果に基づく認定作業の改善(第4章、第1節、第2節) (e)経営工学分野における今後の動向(第4章、第3節) |
経営工学関連学会の対応について、 | |
1) | 技術士制度、特に経営工学部門と総合技術監理部門に対する協力、資格取得者に対する継続的研修制度の確立(第2章、第2節) |
2) | JABEEとの連携による認定作業の担当、運営上の協力および審査員養成への対応(第3章、第2節)の2点について提案している。 |
1.ABET(the Accreditation Board for Engineering and Technology),
2.ABETへの日本型品質管理の導入,
3.APECエンジニア, 4.日本の技術士制度における経営工学, 5.日本技術士制度の総合技術監理部門と経営工学, 6.JABEE(日本技術者教育認定機構)の経営工学関連分野における基準,7.JABEE 関連学協会 経営工学関連学会協議会(Japan Federation of Management Engineering Societies:FMESと呼ぶ) |
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