社会安全への安全工学の役割 | ![]() |
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第17期人間と工学研究連絡委員会安全工学専門委員会は、社会安全に安全工学がいかなる役割を果たすかをテーマに、安全工学専門委員会を中心に、各ワーキンググループや各小委員会を通して検討を重ね、 1)安全工学の基本概念の構築、2)安全工学の教育と普及、3)安全工学の組織化等に努めてきた。 |
最近、原子力、宇宙開発、環境等の各分野で種々の安全問題が発生している。その原因として、安全意識や安全知識の不足、安全管理体制の不備、安全倫理に帰する問題等もあげられるが、その背景に、近年の産業の高度化、多様化、国際化の進展により、科学技術自身が内包する潜在危険とそれを扱う人、社会の大きな変化による潜在危険の増大とそれらの質的多様化、複雑化がある。このような安全問題の解決のためには、人、社会の変化をふまえた対応が必要である。 |
1. | 安全は人間生活の基本要素であるという社会共通の認識の周知。 |
2. | リスクの概念、安全化意識、安全知識の一般向け安全教育の実施。 |
3. | 安全教育を行う人材や安全の専門家の育成と安全教育体制の整備。 |
4. | 安全研究の高度化、多角化、総合化と総合的評価が実施可能な安全研究・評価機関の設立。 |
5. | 安全性データベースの構築および情報提供機能を持った総合安全情報センターの設立。 |
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社会安全, 安全工学, 安全問題, 安全意識, 安全知識, 安全管理体制, 安全倫理,
リスク, 安全教育, 安全研究, 安全データベース, 総合安全情報センター,潜在危険, 安全, 関連研究機関・学協会 労働省産業安全研究所、運輸省船舶技術研究所、日本機械学会、電気学会、日本建築学会 |
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