我が国の保健医療福祉計画の現状と問題点 ―保健医療福祉の連携をいかに構築するか― |
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我が国においては,急速な高齢化の進展,慢性疾患の増加などによる疾病構造の変化,保健サービスに対する国民のニーズの高度化,多様化などにより保健医療福祉を取巻く状況は著しく変化し,来るべき21世紀に対応できる医療政策と保健医療福祉計画の策定が緊急な課題となっている。 |
平成6年6月に成立した「地域保険対策強化のための関係法律の整備に関する法律」においては,市町村の役割の重視,保健所の機能強化,保健医療福祉の一体化,マンパワーの確保と充実を意味し,ゆとりがあり安心でき多様性のある国民生活,すなわち,生活先進国の実現を目指している。 生活先進国の実現のためには,医療面では健康の維持増進をはかるために,プライマリ・ヘルスケアをいかに効率良く進めるかが重要である。国はこの目的に対して全国47都道府県で二次医療圏をいかに効率良く進めるかが重要である。国はこの目的に対して全国47都道府県で二次医療圏を中核として地域保健医療福祉計画を策定することにしている。 |
このような国民の生活の質を基本とした保健医療福祉計画を予防医学,とりわけ地域医学の観点から作り上げるためには,地域計画が抱える多くの隘路を切り開くことが必要である。 本報告書では,現在施行されている保健医療福祉計画の現状分析を行い,計画を策定する上で解決しなければならない地域の問題点を明らかにし,さらに,国民自らの意識の高揚を期待し,生活先進国の実現に資するために機能する保健医療福祉計画の推進整備の方向性を示すことを目的とした。 |
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1.プライマリ・ヘルスケア, 2.二次医療圏, 3.ノーマライゼーション, 4.老人保健福祉圏, 5.地域保険対策強化のための関係法律の整備に関する法律 |
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