地球惑星物質科学の現状と展望 | ![]() |
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地球惑星物質科学とは、鉱物学・岩石学・鉱床学などから発展し、地球とそれを取り巻く太陽系を構成する物質の生成と進化過程の解明を目指す分野である。地球惑星物質科学においては、対象とする物質のミクロとマクロの性質を明らかにすることによって、時間とともに不可逆に進化する地球と太陽系の物質進化の過程を解明することを目的とする点において「逆問題」を解くことにほかならない。この分野の研究は物理学や化学、材料科学と共通の研究方法を用い、これらの分野の発展に影響されつつ、また逆に貢献しつつある。 |
地球惑星物質科学の研究手法は大きく二つのカテゴリーに分類することができるであろう。 第一に(1)地球惑星物質のキャラクタリゼーション、そして(2)地球惑星現象の実験的再現(シミュレーション)である。(1)と(2)の研究のいずれにおいても、進化しつつある太陽系と地球惑星の現象を明らかにするという逆問題を解く点に特徴がある。地球惑星物質科学で取り扱う試料はすべて過去に地球や惑星が行ってきた振舞いの結果である。我々はこれらの試料について、一体過去に何が起ってこのような試料が残されたのかを過去にさかのぼってそのプロセスを解かなければならない。 |
地球惑星物質科学を推進する立場にある者として、今後以下のような方策を展望していく必要がある。
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キャラクタリゼーション技術、 プレートテクトニクス理論とプルームテクトニクス理論、 地球惑星物質の計算機科学、 惑星形成論、 原子太陽系星雲での物質進化と隕石科学、 地球惑星表面の環境と生物圏の物質科学 関連研究機関・学協会 資源地質学会 |
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