代表派遣会議出席報告

名 称 (和文)世界科学会議2009
      (英文)World Science Forum 2009

2)会 期  2009年11月5日~7日(3日間)

3)会議出席者名  金澤一郎 会長
             黒田玲子 第三部会員(ICSU副会長)
             武市正人 第三部会員
             綱木雅敏 事務局次長
             赤池伸一 上席学術調査員

4)会議開催地  ブダペスト(ハンガリー)
      Hungarian Academy of Sciences 及び Hungarian Parliament

5)参加状況(参加国数、参加者数、日本人参加者)
      約500名が参加。日本からは学術会議関係者の他、外務省関係者1名、文部科学省及びJST関係者7名(赤池上席学術調査員除く)、STSフォーラム関係者3名、および国際学術団体関係者が参加。

6)会議内容
 本会議はハンガリー科学アカデミー主催、UNESCO(国連教育科学文化機関)とICSU(国際科学会議)共催して開くもので、科学者、行政官、民間組織等が参加対象となっている。1999年にブダペストで開催された世界科学会議から10年の節目を迎え、これまでのフォローアップを行うとともに、今後の課題と行動計画を検討することが会議の目的である。

 会議は11月5日(水)~6日(木)にハンガリー科学アカデミー、7日(金)にハンガリー議会で開催され、全体会議(Plenary Session)といくつか併行して行われるテーマ別会議(Thematic Session)が進められた。

7)その他
 公開シンポジウム「ブダペスト宣言から10年 過去・現在・未来-社会における、社会のための科学を考える-」(2009年9月9日、日本学術会議など主催)の要旨をまとめた英文パンフレットの配布を行った。

会議における審議内容
2009年11月5日(水)
 9:00- 11:30 全体会議
 ・ 開会式が行われ、ハンガリー科学アカデミー会長Palinkas氏、UNESCO事務局長松浦晃一郎氏、ICSU会長Brechignac氏、EC会長代理Barroso氏、ハンガリー共和国大統領Solyom氏から挨拶があった。
 ・ President’s Panelとして、ハンガリー大統領、クロアチア大統領他による発表があった。
 松浦晃一郎UNESCO事務局長にハンガリー科学アカデミーより感謝状が贈呈され、また、松浦氏が数件の表彰があった。
 12:00-14:00 全体会議
 ・ Ten after the World Conference on Science として、6件の発表があった。ICSU副会長黒田玲子氏から、最近10年の科学と社会の関係の変化やこれを踏まえた最近のICSUの活動について発表された。
 15:00-19:00 テーマ別会議
 ・ (Room A) Women in science、(Room F) Science funding in a changing global ecomnomy、(Room D) Science and ecosystem services- sustainabillity in nature、(Room G) Science and technology foresight and innovation policy for sustainabilityの4テーマが併行して議論された。(Room D)では、黒田玲子氏当該分野におけるICSUの活動等に関する発表があった。(Room F)ではJST社会技術研究開発センター長有本建男氏が研究資金の配分メカニズムに関する発表を行った。(Room G)では政策研究大学院大学教授・JST上席フェロー永野博氏がわが国の技術予測に関して報告した。

2009年11月6日(木)
 9:00- 11:00 全体会議
 ・ Moving forward と題して、ICSU、WIPO(世界知的所有権機関)、米国海洋環境担当、日本学術会議、中国科学アカデミー、OECDの代表から報告・発表があった。金澤一郎会長からJapan Perspective- Scientific Viewsとして、「日本の展望」の位置づけとその骨子が報告された。
 11:30-12:30 全体会議
 ・ Science communication と題した3件の発表があった。
 13:30-16:30 テーマ別会議
 ・ (Room A) Science and youth、(Room D) Mobilizing Policy for Science/ Science for policy to address global challenges、(Room F) Science diplomacyの3テーマが併行して議論された。わが国からは、(Room D)で東京国立博物館名誉館長佐藤禎一氏、(Room F)で外務省科学技術協力担当大使鹿取克章氏がそれぞれ発表した。
 17:00-19:00 全体会議 ・ Forum of global science fora と題して、各機関・組織の取組みが報告された。わが国からSTSフォーラム理事長尾身幸次氏から毎年、京都で開催しているSTSフォーラムの報告があった。

2009年11月7日(金)
 9:00- 10:30 全体会議
 11:00-12:30 全体会議
 ・ 全体会議では、各セッションやサテライトイベントの議長より検討結果の報告が行われた。
 ・ WSF共同声明については、会議資料として案が配布されていたが、全体会議の場では議論が行われず、会議後に参加者にEmailが送られて確認を取る形のアレンジがなされた。



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