代表派遣会議出席報告
会議概要
- 名 称
(和文) アジア科学アカデミー・科学協会連合理事会・総会
(英文) The Association of Academies and Societies of Sciences in Asia Executive Board Meeting and General Assembly - 会 期
H30年10月29日~31日(3日間)
- 会議出席者名
澁澤 栄
- 会議開催地
タイ バンコク国際貿易展示センター
- 参加状況 (参加国数、参加者数、日本人参加者)
15カ国約60人、日本人2人
- 会議内容
- 日程及び会議の主な議題
10月29日
午前:開会式、午後:ワークショップ「Promoting role of scientists and media in science and health communication: From policy to practice」、
夜:レセプション(タイ王立科学協会主催)10月30日
午前:ワークショップ、午後:理事会、夜:レセプション(タイ科学技術会合主催)10月31日
午前:総会、午後:スタディ・ツアー、夜:AASSA夕食会(AASSA主催) - 会議における審議内容・成果
(1) AASSA会合はタイ国立博物館との共催で第44回タイ科学技術会合に合わせて開催され、開会式ではタイ国シリントーン王女がご自身が従事した南極での研究活動について講演された。
(2) ワークショップは全体会合として実施され、冒頭タイのP.J.Visudtibhan教授とマレーシアのA. Veerakumanasivam博士が基調講演を行った。次いでマレーシア、パキスタン、韓国が国別の事例報告を行った。国別の取り組みはさまざまであり、地方・農村や貧困層に対する取り組みの事例報告が目立った。
(3) 2日目に事案別のワークショップが行われ、スマート農業に関する事例発表を行った(「Digital Farming Strategy in Precision Agriculture」)。AI農業が地域の総合的な農業政策に有力であるとの例を示したが、討論ではIT研究者が例としてインドの農村において数年内に積極的な活用を開始できるのではないかとの反応があった。
- 会議において日本が果たした役割
ワークショップの他、理事会と総会に出席した。
総会で役員選挙が行われ、日本学術会議連携会員でアジア学術会議事務局長の吉野博先生が理事に選出された。日本の理事の当選は大西隆前日本学術会議会長に次いで二期連続二人目である。任期は3年。 - その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)
特になし。
- 日程及び会議の主な議題
会議の模様
次回開催予定 2019年9月頃(理事会)、2021年(総会)会期、場所未定。 (ワークショップ開催予定 2019年2月インド・デリー、3月パキスタン・イスラマバード、6月スリランカ・コロンボ、9月韓国・ソウル)
AASSAはアジア諸国以外からロシア(極東支部)、オーストラリア、ニュージーランドの他、イラン、キルギスタン、ヨルダンなど中近東の学術団体が加盟している。今回新執行部が選出され、インド(IAP共同議長)及び中国(ISC副会長)の役員が不在となったが、事務局は引き続き韓国KASTが担当することになり(3年間)、AASSA事業は当面円滑に継続される見込みとなった。