代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   韓国生化学分子生物学会
    (英文)   KSBMB International Conference 2017

  2. 会 期

    平成29年5月17日~19日(3日間)

  3. 会議出席者名

    菊池 章

  4. 会議開催地

    大韓民国(韓国) 釜山市

  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)

    参加国数19か国、参加者数3200名(主催者発表)、日本人参加者12名

  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題

      2017年5月17日~19日の日程で、大韓民国釜山で開催された。本会議は、韓国の生化学分子生物学会の総会として毎年国際学会として行われ、すべての演題は英語での発表で行われる。2名のノーベル受賞者(Dr. Tim HuntとDr. Ada Yonath)を含む7名のプレナリーレクチャーがあり、24のシンポジウムで講演が行われた。シンポジウムのテーマは、ゲノム、RNA、膜タンパク質構造、がんとシグナル、細胞死、免疫応答、シナプス機能と精神疾患、がんと微小環境、血管生物学と疾患、ミトコンドリア障害と代謝病、予防医学等多岐に渡った。
      これらの学術的交流に加えて、今回は、IUBMB Congress 2018 (韓国にて2018年に開催予定)における日本生化学会と日本学術会議IUBMB分科会の関わりについて、韓国側関係者と打ち合わせをすることが重要な議題であった。

    • 会議における審議内容・成果

      通常は、ソウルで開催することがほとんどであるが、Young Sook Yoo会頭の強い意志で、釜山で開催されることになった。しかも、これまでで最大の3000名を超す参加者を得たことから、韓国の本領域の盛り上がりを感じた。疾患を意識した研究がテーマとして多く取り上げられていたことから、韓国における生化学・分子生物学領の進む方向性の一つは、病気を意識したものになる可能性を感じた。

      また、IUBMB 2018 Congress (June 4-8, COEX, Seoul, Korea)での日本側からのシンポジウム企画について、Dr. Utaek Oh (IUBMB2018 Local Organizer Committie Chair)、Dr. Young-Joon Kim (同General Secretary), Dr. Myung-Shik Lee (同Scientific Committee Chair)と会談を持ち、少なくとも1つ、最大3つまでシンポジウムを企画することとなった。テーマとしては、オートファジー、イメージング、シグナリングが挙げられた。

    • 会議において日本が果たした役割

      日本は2006年に第20回IUBMB Congressのホスト国(本庶佑会頭)となった。2018年からのIUBMB Presidentの台湾のDr. Andrew H.-J. Wangと、将来の日本でのIUBMB Congress招致の可能性について、非公式に会談した。2021年はポルトガル リスボンで開催されるが、その後の開催場所は決定しておらず、アジアで開催される可能性(IUBMB Congress 2024)もあるとのことであった。2017年12月に神戸で開催されるConbio 2017でFAOBMBの会議を開くので、その際に討論することとなった。

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)

      該当なし



次回開催予定2018年6月末
IUBMB Congress 2018として韓国生化学分子生物学会がホスト国として開催する。




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