日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。

代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   国際地理学連合2015年国際地理学会議(RC)
    (英文)   International Geographical Union Regional Conference 2015

  2. 会 期
      平成27年8月13日~23日(11日間)
  3. 会議出席者名
      氷見山 幸夫
  4. 会議開催地  ロシア連邦モスクワ市
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      参加国数73カ国、参加者数1658名、日本人参加者数59名
  6. 会議内容  

    2015年8月17日~21日、ロシア連邦モスクワ市にあるモスクワ大学でIGU(国際地理学連合) 国際地理学会議(RC)が開催され、またそれに付随して14日~16日にモスクワ北郊のヤロスラブルという町でIGU役員会が開催されました。国際地理学会議は2010年以降テルアビブ、サンチャゴ、ケルン、京都、クラクフと毎年世界各地で開かれています。役員会は通常これらの会議の直前を含め年に2回開かれ、会期は3日、うち半日~1日を周辺地域のエクスカーションにあてるのが地理の学会らしいところです。

    役員会では2016年8月に予定されている役員改選、アフリカ・中南米等へのIGUの活動の拡大、ICSUをはじめとする関連組織やFuture Earth などの国際プログラムへの対応、それにIGUが取り組んでいるIYGU(国際地球理解年)、持続可能な都市 ’Oursus’ プロジェクト、ジャーナルプロジェクトなどの推進について審議しました。

    8月17日に始まった本会議の参加者数は1,658名で、半数以上がロシア連邦外からの参加者でした。1980年代末のソビエト連邦崩壊後30年近くになりますが、ロシア連邦は今も内外に難しい問題を抱えており、モスクワでの会議の開催を不安視する向きが多かったのは事実です。しかし幸い参加者数も発表数も予想を大きく上回り、会議の内容と運営の両面で成功であったと言えるでしょう。参加国が73カ国と多かったことも、地理の学会としては嬉しいことでした。国外からの参加者で群を抜いて多かったのは中国の173人で、それにインドの90人、日本の59人、アメリカの57人、ドイツの38人が続きました。会議では312のセッションが開設され、1084件の口頭発表、451件のポスター発表が行なわれました。なおこの会議の主要テーマは都市生態学、極域科学、気候変化、グローバルな軋轢、地域の持続可能性でした。

    地理学は学際的かつ総合科学的な特性を伝統としており、国際地理学連合はFuture Earthをはじめとする地球環境研究や災害・防災研究および関連する教育の課題に積極的に取組んでいます。今回の会議もそれを強く反映しており、この傾向は今後一層強まると予想されます。その意味で、国際科学会議(ICSU)の Gordon McBean 会長がこの会議に一参加者として終始参加しておられたことは特筆されます。基調講演でMcBeanさんが国際地理学連合、国際科学会議(ICSU)、国際社会科学評議会(ISSC)、国際哲学人文科学協議会(CIPSH) により2016年に実施される国際地球理解年(IYGU) の意義と、それをFuture Earth とリンクさせて推進することの重要性を力説しておられたことが、強く印象に残りました。

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