代表派遣会議出席報告

会議概要

  1. 名 称  

    (和文)   世界工学団体連盟(WFEO)執行委員会:2015春季拡大執行委員会会合、常設技術委員会委員長会合、国連連携委員会Face-to-Face会合(WURC)、アフリカ投資・WFEO戦略プラン策定タスクフォース会合など
    (英文)   World Federation of Engineering Organizations (WFEO) : Extended Executive Board Meeting, All STC Chairs Meeting, WURC Face-to-Face Meeting, Specific Task Force Group Meetings etc.

  2. 会 期  2015年3月23日~27日(5日間)
  3. 会議出席者名  小松 利光(WFEO分科会委員長)
  4. 会議開催地  パリ(フランス)
      注)春季拡大執行委員会会合が開催された。
  5. 参加状況  (参加国数、参加者数、日本人参加者)
      参加国数.....約20か国(加盟国約90か国中)   参加者数.....約50名(うち日本人5名)
  6. 会議内容  
    • 日程及び会議の主な議題
         3月24日:Africa Catalyst Initiative会合に参加、
               Strategic Planning Task Group会合に参加
         3月25日:All STC Chairs 会合に参加、
               WURC Face-to-Face会合に参加
         3月26日:WECC2015準備委員会会合に参加
         3月27日:WFEO拡大執行委員会会合に参加

      注)3月23日は、執行委員会(会長を含む役員会)会合のみであったために、執筆者は参加せずに、その日は翌日以降の会合資料の作成準備に充てた。3月24日の複数のタスクフォースグループ会合には聴講者として参加した(これらの会合は、執筆者にとってマイナーな会議なので、以下の審議内容などには記述しない)。

    • 会議における審議内容・成果

      -All STC Chairs 会合:10個の常設技術委員会(STCs)の委員長が一同に会して、STCの現状における課題の共有化と今後の活動における支援体制の強化を話し合った。特に、2015年12月に開催される総会に向けて、3つのSTCがホスト国の移行と交代を迎えるためにその事務手続きの確認を行い、STC活動の新評価方法の説明と、2015年末以降のWFEOのStrategic Plansについての提案などがあった。

      -WURC Face-to-Face会合:WFEOと国連機関や国際機関との連携を強化するための委員会であるWURCのメンバー会合では、主要STCsの国連機関との連携情況の報告があり、STCsの1つである災害リスク管理委員会(WFEO-CDRM)からは第3回国連防災世界会議(WCDRR)に関連した貢献について報告された。また、国連ポスト2015持続的可能な開発アジェンダ(Post 2015 Sustainable Development Agenda)策定へ向けてWFEOからのインプットの可能性についても議論した。

      -WECC2015準備委員会会合:2015年11月末-12月初旬に京都(日本)で「世界工学会議」を行うことになっているが、その組織委員会のプログラム、Call For Papers の参加状況、受け入れ態勢などの進捗状況を報告した。その進捗状況の報告会の中で、現地訪問に伴う質疑応答が行われた(VISA、宿泊施設,交通手段,登録料のディスカウントなど)。

      -WFEO拡大執行委員会会合:執行委員・理事会会員・インターナショナル/ナショナル会員・聴講者など約50名の参加者を得て拡大執行委員会会合が開催され、会長自身のコメントを頂きながら、本部事務局からの運営状況の報告(新規会員獲得情報なども含む)、会計報告、事業戦略タスクフォースグループ・常設技術委員会・地域会員・世界工学会議準備委員会などから、1年間の活動状況と今後のプランに関する報告があった.

    • 会議において日本が果たした役割

      日本が事務局を担っているWFEO-CDRMの活動報告では、直近1年間の主要活動(例:WCDRRへの貢献,2014ジョイント国際シンポジウム開催)を報告し、今後の方針として委員会メンバーを含めた参加者間の意見交換を活発にし,今後の国際連携の推進・委員会の組織改革・災害リスク管理のガイドラインの作成などを積極に行うことを宣言した。同様に、日本が組織委員会事務局を担うWECC2015の準備委員会会合では、その緻密な進捗状況の報告のおかげでWFEO執行委員などのWECC2015に対する賛同や協力を得ることができた。

    • その他特筆すべき事項(共同声明や新聞等で報道されたもの等)

      特になし。



会議の模様

会議全般の詳細な所見として、WFEOの今後の発展について、WURC Face-to-Face会合や拡大執行委員会会合の中で議論・報告された内容によれば、現在特殊タスクフォースグループを中心に2015年末~2019年の近未来の4年間におけるStrategic Plans を策定中である。それらのプランは、2015年9月に発表される国連の「Post 2015 Sustainable Development Agenda (www.un.org/en/ecosoc/about/mdg.shtml)」に基づき、WFEOとして技術・工学的視点からの持続可能な開発問題に影響力を与え続けることと、またSTCsのファイナンシャル不足の問題を解消する為に、国連等の国際機関・団体との連携や世界銀行や地域ファンドなどとの業務提携の推進を強化することであった。従来から引き続き問題提起されている若手技術者、女性技術者等の活躍の場を広げるために、STCsの内、専門委員会で受け入れて活動してもらうなどの提案もあった。加えて、今回もSTCsの評価委員会による、現行10の委員会について、活動状況の調査・評価の方法についての方向性についても議論された。


次回以降開催予定

  • 2015年 11月末京都(日本)WECC2015
  • 2017年 未定(イタリア)
  • 2019年11月中旬 メルボルン(オーストラリア)WEC2

略語:

  • CDRM = WFEO-Committee on Disaster Risk Management(WFEO 災害リスク管理委員会)
  • STCs = Standing Technical Committees(常設技術委員会)
  • WCDRR = World Conference on Disaster Risk Reduction, the 3rd conference in 2015 March, held at Sendai, Japan (第3回国連防災世界会議@仙台)
  • WECC2015 = World Engineering Conference and Convention in 2015, held at Kyoto, Japan(世界工学会議@京都)
  • WURC = WFEO-UN Relation Committee(WFEOと国連機関との連携委員会)


WFEO拡大執行委員会会合,
会場の風景1
WFEO拡大執行委員会会合,
会場の風景2(役員,STC Chairs記念撮影)
WFEO拡大執行委員会会合,
会場の風景3(役員,STC Chairs記念撮影)
All STC Chairs会合,
会場の風景
WECC2015 会合,
会場の風景
WURC Face-to-Face 会合,
会場の風景
FEO本部主催
パーティー会場の様子
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